@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

2020-01-01から1年間の記事一覧

『燃ゆる女の肖像』

その女がふり返るとき、ふり返らないとき 『燃ゆる女の肖像』(Portrait of a Lady on Fire) 18世紀のフランス。画家のマリアンヌはブルターニュの夫人から、娘のエロイーズの見合いのための肖像画を依頼される。だが、エロイーズは結婚を拒み、肖像画を描か…

『ワンダーウーマン 1984』

強欲が美徳の時代に 『ワンダーウーマン 1984』(Wonder Woman 1984) コロナ禍の中で何度か公開が延期されようやく12月18日に公開した作品。正直作品の内容が、「これアメリカの大統領選挙の前に公開させたかったのではないか」と思わせる内容であった。 まず…

『声優夫婦の甘くない生活』

『声優夫婦の甘くない生活』(The Golden Voice) 1990年にソ連からイスラエルへ移住した元声優夫婦が第2の人生を歩もうにも仕事が上手くいかず夫婦の関係に亀裂が入るというあらすじ。 まず面白いのがこの二人の関係である。夫のヴィクトルは未だに声優の仕事…

『ノッテイングヒルの洋菓子店』

『ノッティングヒルの洋菓子店』(Love Sarah) 監督は女性監督のエリザ・ジュローダーで全体的に元気になれる内容で、三世代の女性が交流し仕事で自立したり、自分の夢を追いかけたり、恋したりする女性映画である。こういう長年家族と疎遠だった親子が誰かの…

『魔女がいっぱい』

ハイテンション映画... 『魔女がいっぱい』(The Witch) 60年代のとある豪華ホテルに現れた魔女の集団。彼女たちは世界中の子どもたちをネズミに変える恐ろしい計画があることを明かす。そのたくらみを知ってしまった少年が魔女たちの企みを阻止するために動…

『ホモ・サピエンスの涙』

スウェーデン映画は暗い... 『ホモ・サピエンスの涙』(About Endlessness) ロイ・アンダーソン監督が本作で描くのは時代も年齢も異なる人々が織りなす悲劇や喜び。全33シーン全てをワンシーンで撮影している。 全シーンがカメラが全く動かず、詩みたいなナレ…

『エイブのキッチンストーリー』

やっぱり料理は自分のために作るもんだ... 『エイブのキッチンストーリー』(Abe) ブルックリン在住のエイブは、イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持つ。文化や宗教の違いから家族の問題に悩まされる日々の中自分で料理を作りSNSに投稿するのが生きがいで…

『アーニャは、きっと来る』

『アーニャは、きっと来る』(Waiting For Anya) 第二次世界大戦中、ナチス占領下のフランス。スペインとの国境沿いにあるピレネー山脈の麓にある小さな村にある日、1人の男がやって来る。彼の名前はベンジャミン。実は彼はユダヤ人で、ナチスの迫害からユダ…

『THE CROSSING~香港と大陸をまたぐ少女~』

『THE CROSSING~香港と大陸をまたぐ少女~』 香港出身の父と中国大陸出身の母を持つ16歳の高校生ペイは、毎日深センから香港の高校に通っている。香港で家庭を持ちながらトラック運転手として働いていた父親ヨンと出稼ぎに出ていた母親ランが出会い、ヨンは愛…

『STAND BY ME ドラえもん2』

"ドラ泣き"っていうより"ドラ怒"だった... 大好きなしずかちゃんと結婚するのび太。子どものころからの夢がかなうはずなのに結婚式当日にのび太が疾走...過去からその様子を見に来た小学生ののび太とドラえもんは大人ののび太を探すことに... 前作『STAND BY…

『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』

『ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒』(Missing Link) ヴィクトリア朝時代のロンドン。ライオネル卿は伝説の生物を探し求めて、アメリカへと旅立つ。そこで人間の言葉を話すMrリンクに出会う。リンクの仲間を探すため、ライオネルとリンクは旅に出る.…

『THE CAVE サッカー少年救出までの18日間』

『15時17分、パリ行き』と同じ... 『THE CAVE サッカー少年救出までの18日間』(THE CAVE) 2018年に、タイでサッカーチームの少年たちが豪雨のため洞窟に取り残されたタムルアン洞窟の遭難事故と、その奇跡的な救出劇を映画化。実際に救助にあたったダイバー…

『PLAY 25年分のラストシーン』

カメラを止めるな! 『PLAY 25年分のラストシーン』(PLAY) 1993年、パリ。両親からビデオカメラを贈られた13歳のマックスは、温かな家族や幼なじみのエマ、マチアス、アルノーたちとの日々を撮り始める。いつしかそれは彼のライフワークになり、25年の歳月が…

『ストックホルム・ケース』

犯罪を犯すには優しすぎる... 『ストックホルム・ケース』(Stockholm) 悪党のラースはアメリカに逃れる資金を得るため、ストックホルムの銀行に押し入り、ブリジッタを含む3人を人質に取り、刑務所に収監されている仲間のクラークの釈放と金と逃走用の車を要…

『ストレイ・ドッグ』

ノワールというジャンルをようやく好きになれた 『ストレイ・ドッグ』(Destroyer) ロサンゼルス市警の警察官、エリン・ベルは砂漠地帯に潜伏するギャングを捜査している最中に、凄惨な事件に巻き込まれることになった。それから20年弱が経過した今、ベルは警…

『キーパー ある兵士の奇跡』

戦場もサッカー・フィールドも女の顔をしていない... 『キーパー ある兵士の奇跡』(The Keeper) 元ナチス・ドイツ兵からマンチェスター・シティFCのサッカー選手に転身し、その後イギリスの国民的英雄となったバート・トラウトマンの実話の映画化した話である…

『ザ・クラッジ 死霊の棲む屋敷』

『ザ・クラッジ 死霊の棲む屋敷』 呪怨シリーズだとは全く知らずに観たので、なんか拍子抜けと言うか微妙な映画だった。呪怨シリーズなら、ちゃんとそう言ってよ。 まず私の苦手な音で驚かすホラー映画で、しかも幽霊が所謂怖い見た目してるって奴でとにかく…

『スタートアップ!』

子供たちはみんないるべき場所へ帰る 『スタートアップ!』 学校も嫌いで家も嫌い、ましてや勉強なんか大っ嫌いだと反抗し、母親に1日1発強烈ビンタを食らう少年テギル。親友サンピルが早くお金を稼ぎたい一心で社会に飛び込んだ時、あてもなく家を飛び出…

『異端の鳥』

『異端の鳥』(The Painted Bird) 第二次世界大戦中、ホロコーストを逃れて東欧のある村の叔母のもとに疎開した1人の少年。しかしある日、その叔母が病死した上、火事で叔母の家も焼失、少年は身寄りを失くしてしまう。 たった1人であてのない旅に出た少年を…

『エマ、愛の罠』『82年生まれ、キム・ジヨン』『博士と狂人』

『エマ、愛の罠』 チリの景色やダンスは凄く良かったのだが、それ以外は特に...でした 『82年生まれ、キム・ジヨン』 原作は未見である。作家としてのキム・ジヨンの描写が薄く、夫よりこちらの描写を増やすべきは? 『博士と狂人』 これは完全に好みの問題…

『トロールズ ミュージック★パワー』

洋楽オタとしては面白い 『トロールズ ミュージック★パワー』(Trolls World Tour) 前作『トロールズ』は日本ではビデオ・スルーになり、続編『トロールズ ミュージック★パワー』はアメリカではコロナ禍の中劇場公開と同時にオンデマンド配信され(おそらくコ…

『マティアス&マキシム』

『マティアス&マキシム』(MATTHIAS & MAXIME) ストレートウォッシュされた悪名高い日本の広報キャンペーンのせいで、ネガティブな話題が先行した映画である。なんというか、私は幼馴染と恋に落ちるみたいな設定が苦手なので、あんまり好きじゃなかった。この…

『幸せへのまわり道』

『幸せへのまわり道』(A Beautiful Day in the Neighborhood) ロイド・ヴォーゲルは優れたジャーナリストだが、斜に構えて物事に臨む傾向があった。そんなある日、ロイドは子供番組の司会者として人気を博していたフレッド・ロジャースに関する記事を書くこ…

『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』

『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』 明日は卒業式。親友同士のエイミーとモリーは高校生活の全てを勉強に費やし希望の大学進学を勝ち取った。ところが遊び三昧あった同級生たちも同じくらい高レベルな大学へと進学を決めていた。二人は失った…

『ハースメル』

90年代ロック最高... 『ハースメル』(Her Smell) パンクロックバンド、サムシング・シーは1990年代に大ブレイクしたが、21世紀に入るとその勢いに陰りが見えてきた。ボーカルのベッキーはドラッグの常用者であり、気分の揺れが酷く、霊媒師の力を借りなけれ…

『マーティン・エデン』

イタリア・ナポリの港湾地区で生まれ育った貧しい船乗りの青年マーティン・エデンは、上流階級の女性エレナに出会い、彼女の美しさと知性に惹かれるとともに、文学への関心に目覚める。作家を志し、独学で執筆を続けるうちに盟友ラス・ブリッセンデンとも出…

『TENET テネット』

映画の存在意味を考えさせられる 『TENET』 有名作品なので、あらすじは割愛。まず私は個人的にノーラン監督の作品が好きではない。凄くよく出来ていると思うし、天才だとも思う。しかし彼の作品は政治性が無いと本人は言うが、バリバリ政治性がある作風であ…

『行き止まりの世界に生まれて』

boy don't cry... 『行き止まりの世界に生まれて』(Minding the Gap) ラストベルトというアメリカの繁栄から見放された土地で閉塞感ある故郷を 抜け出そうと必死にもがく若者三人を追ったドキュメンタリー映画。 第91回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞…

『mid90s ミッドナインティーズ』

兄貴は大変だな... 『mid90s ミッドナインティーズ』 1990年代半ばのロサンゼルス。13歳のスティーヴィーは兄のイアン(ルーカス・ヘッジズ)、母親のダブニーと一緒に暮らしていた。ある日、スティーヴィーは店頭に並んでいるスケートボードに魅了された。新…

『アダムス・ファミリー』

やっぱりこの家族は好き... 『アダムス・ファミリー』(The Addams Family) 本当は字幕版を観たかったのだが、クソなので吹き替え版しかなく仕方なく吹き替え版を観た。私はちょうど1年前にBSで90年代に製作された実写映画『アダムス・ファミリー』『アダムス…