@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『PLAY 25年分のラストシーン』

カメラを止めるな!


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『PLAY 25年分のラストシーン』(PLAY) 

 

1993年、パリ。両親からビデオカメラを贈られた13歳のマックスは、温かな家族や幼なじみのエマ、マチアス、アルノーたちとの日々を撮り始める。いつしかそれは彼のライフワークになり、25年の歳月が大量のテープに保存されていった。2018年.38歳になったマックスは、ある日、撮りためた25年を映像作品に仕上げようと思い立ち、テープの山を整理し始める。そこには、エマと初めて会った日のこと、背伸びした夜遊び、初めてのバルセロナ旅行や、フランスサッカーW杯でのお祭り騒ぎ、ミレニアムの興奮、手痛い失恋や友の成功――いつも一緒だった仲間たちとの日々とマックスのすべてが記録されていた。素直になれず、大切なものを手放してしまったマックスは、新たに自分の「映画」のラストシーンを準備するー。

 

 1990年代から2010年代までをホームビデオの映像をつないで振り返るという野心的な手法で、撮られている映画である。ホームビデオ風なので、とにかく画面が動くし、手振れみたいな展開が続くのでそういうのが苦手な私は終始辛かった。また私が個人的に苦手とする幼馴染の男女が紆余曲折あり時間がたってやっと恋人同士になり結婚するという話で、さらに個人的に主人公のマックスの性格が無理すぎて。しかし魅力的なのは音楽である。90年代のロックが効果的に使われており、特にラストで流れるアラニス・モリセットのIronicは最高でこちらを泣かせるつもりなのかと思った。

 

 それにしても90年代が舞台でかつ友達同士でカメラを回すという手法は『行き止まりの世界に生まれて』『Mid90s ミッドナインティーズ』に続くもので兄弟作品のようである。90年代はホームビデオが一般に普及したあたりなので、仲間内でカメラを回すというのは結構ありふれていたのかなと思う。