スウェーデン映画は暗い...
『ホモ・サピエンスの涙』(About Endlessness)
ロイ・アンダーソン監督が本作で描くのは時代も年齢も異なる人々が織りなす悲劇や喜び。全33シーン全てをワンシーンで撮影している。
全シーンがカメラが全く動かず、詩みたいなナレーションと短いセリフのみで次々とシーンが変わっていく(舞台みたいな映画)独特な作風のため、苦手な人はとことん苦手だと思うし、映画に見慣れている客を突き放しまくる映画である。正直私も苦手である。この映画が76分以上あったら...
内容はおそらく今も昔も我々が直面する人間同士の問題や社会や宗教を題材に人の孤独に焦点を当てていると思う。今も昔も人々は孤独なのだ。
それにしても『ミッドサマー』の解説でスウェーデン映画は暗いという解説があったが、この映画をみて本当にそのとおりであると思う。日がずっと当たるところ(ミッドサマー)にはもちろん影(ホモ・サピエンスの涙)がずっとついてまわるのだ。