@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『プリティ・クレイジー 悪魔が引っ越してきた』

 

『プリティ・クレイジー 悪魔が引っ越してきた』 (Pretty Crazy) [2025年韓国]


休職中の青年ギルグはある日、階下に引っ越してきたパン職人の女性ソンジに一目ぼれする。しかし、その晩遅くに再び遭遇したソンジは、昼とは全く違う様子だった。彼女の父ジャンスから、ソンジは昼間は優しく聡明だが、午前2時になると悪魔が目覚め、別の人間に変貌してしまうと聞かされたギルグは、ジャンスに頼まれ、深夜のソンジを見張るという風変わりな仕事をすることになる。ソンジは毎夜街に繰り出し、わがまま放題にギルグを振り回すが……。監督はイ・サングン。出演はイム・ユナ(ソンジ)、アン・ボヒョン(ギルグ)、ソン・ドンイルほか。

 

 韓国映画のホラー映画でよく題材になる「悪魔とりつき系」をラブコメディにしてみたらというのが最大の見どころで基本的にはコメディで笑える作りになっている。ただ韓国のコメディ映画あるあるの唐突にあるツッコミ的な暴力もあるので、ちょっと肌に合わなかった。またソンジは悪魔にのっとられている間はどうも記憶が無いようで、その間にやっているアレコレや無許可でやられているアレコレなどを考えると、あまり笑えないというか、ちょっとどうなのかなと感じた。

 

『モータルコンバット/ネクストラウンド』

 

『モータルコンバット/ネクストラウンド』 (Mortal Kombat Ⅱ) [2026年アメリカ]

 

人間界と魔界の命運をかけた格闘大会「モータルコンバット」では、人間界がすでに9度の敗北を喫しており、あと1敗で世界の存亡が危ぶまれる状況にあった。最終決戦を前に、人間界の戦士たちは新たな仲間としてハリウッドスターのジョニー・ケイジを迎え、魔界の皇帝シャオ・カーン率いる勢力との戦いに挑む。監督はサイモン・マッコイド。

 

 本作は明らかに続編であるにも関わらず私は2作目の記憶が全くない。コロナ禍でも映画館で観たはずなのに全く記憶にない。でも本作をかなり面白いと感じたのは、一重にハリウッドスターのジョニー・ケイジさんのおかげだ。超人集団の中で普通の感覚を持ち続けてツッコミをし続けるジョニー・ケイジさんのコミックリリーフぶりは本当に素晴らしい。アベンジャーズの中でのホークアイ、ドラゴンボールの中でのクリリン、それがジョニー・ケイジさんだ。

 

『エレノアって、グレイト。』

 

『エレノアって、グレイト。』 (Eleanor the Great) [2025年アメリカ]


ニューヨークに暮らす老婦人エレノアは長年の親友ベッシーを亡くし、心にぽっかりと穴が空いたように感じていた。そんなある日、お茶会に参加するつもりがホロコースト生存者の自助グループの会に迷い込んでしまった彼女は、ホロコーストの記憶を語っていた親友ベッシーの半生を、その場しのぎで話しはじめる。激動の半生に感銘を受けてエレノアに近づいたジャーナリスト志望の学生ニナとの新たな友情に心躍らせるエレノアだったが、彼女の嘘はひとり歩きをはじめ大騒動に発展してしまう。監督はスカーレット・ヨハンソン。出演はジューン・スキッブ(エレノア)、エリン・ケリーマン(ニナ)ほか。

 

 スカーレット・ヨハンソンが初監督を務めた作品で(脚本はトリー・ケイメン)、自身のユダヤ系のルーツにまつわる話になっている。今年はレナ・ダナムの『旅の終わりのたからもの』などがあったが、第2次世界大戦が終わってから80年以上経つし、ホロコーストの口頭伝承が少なくなってきているという危機感がハリウッドには何となくあるのかな(ハリウッド映画は十分ホロコーストを描いてきたと思うのだが)。

 

 初監督だがけっこう手堅く作っており、エレノアとニナの年を超えた友情も素晴らしいし、エレノアみたいにふとした瞬間に嘘を付いてしまうというのも何となくエレノアの性格から理解できるようになっている。ジューン・スキッブは去年の『テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ』でも主演でかつ本作でも堂々と主演をはっていて、95歳を超えて主演作が立て続けに公開するとてもパワフルな俳優だ(クリント・イーストウッドも驚くだろう)。長く続けると良い事というのは得てして起こるものだ。

 

『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』

 

『DIE MY LOVE/ダイ・マイ・ラブ』 (Die My Love) [2025年アメリカ・イギリス]

 

田舎町に移り住んだ作家のグレースは、夫ジャクソンとともに新たな生活を始める。穏やかな日々が続くはずだったが、出産をきっかけに彼女の生活は一変。執筆活動は滞り、育児による重圧と孤独、さらに断片的に訪れる幻覚が、日常を徐々に歪めていく。やがて現実と幻想の境界が揺らぎはじめ、グレースの精神は静かに、しかし確実に崩壊へと向かっていく。監督はリン・ラムジー。出演はジェニファー・ローレンス(グレース)、ロバート・パティンソン(ジャクソン)、ラキース・スタンフィールド、ニック・ノルティ、シシー・スペイセクほか。

 

 女性の産後うつを全く綺麗ごとなくかなりリアルに描写した映画で、辛い内容だし、グレースの言動も支離滅裂なので、これは一体何をやっているんだと?というのも連続して起こる(意図的な演出だろう)。正直言うとあんまり映画としては楽しくない。ただ産後うつを描こうという試みと気難しいグレース演じるジェニファー・ローレンスの演技も素晴らしい。映像も南部の乾いているゴシックな雰囲気が本作の内容としっかりマッチしてる。

 

 色々破滅していく中でラストはグレースが死を選ぶのだけど、ここの山火事のシーンはけっこう印象的だ。死を選ぶくらい辛いということで、酷い産後うつになると死ぬしかない、もしくは身近な人間の死を願ってしまうくらいには参ってしまうんだといおうのが伝わってくる。全体的には良い映画だと思うのだけど、こういう南部が舞台の映画でメインの登場人物が白人だけだと、本作でちょっとしか出てこないラキース・スタンフィールドのグレーズの不倫相手という役は正直全くいきてないというか、けっこう人種のパワーバランスを無視していると思う。

 

『カーンターラ 神の降臨』

 

『カーンターラ 神の降臨』 (Kantara) [2022年インド]

 

約170年前にパンジュルリ神のお告げにより先住民に与えられた広大な森。カードゥベットゥ村は、長きにわたり伝えられてきた神降ろしの儀式ブータ・コーラを執りおこない、土地を奪い返そうとする地主が現れてもなお、神の加護により平穏を保ち続けていた。しかし新たに森林局に赴任してきた保安官ムラーリは、民が占有する土地を国指定の保護林に組み込もうとする。村が存亡の危機に陥るなか、ブータ・コーラの演者だった父を持つ水牛レースの王者シヴァは村の平穏を守るべく森林局と対立し、やがて事件が起こる。監督、出演はリシャブ・シェッティ。

 

 南インドに実際にある神降ろしの儀式をモデルに監督のリシャブ・シェッテイが脚本と主演も兼任している非常に気合が入った作品だ。ポスターも印象的で、本作でもしっかりブータ・コーラのシーンは綺麗で映えている。いつも通り上映時間は長時間で、そのうちのほとんどをシヴァをはじめとした村人のいざこざをかなり時間をかけて描くのだけど、それを超えたラストの村人の戦いとシヴァの覚醒からはかなり面白くなる。インド映画は上映時間は長丁場でも、こういうことがあるから許される。またブータ・コーラの演者がちょくちょく出て来てシヴァを驚かすシーンは普通にホラー映画みたいな演出で普通に驚いた(あれ、反則でしょ)。

 

『KPOP ガールズ!デーモン・ハンターズ』Netflix

 

『KPOP ガールズ!デーモン・ハンターズ』 (KPop Demon Hunters) [2025年アメリカ]


普段はスタジアムを満員にするほどの人気を誇るK-POPスーパースターのルミ、ミラ、ゾーイ。しかし、彼女たちにはもうひとつの顔があった。それは、秘密の能力を使い、迫りくる謎の脅威から大切なファンを守ること。3人は正体を隠し、凄腕のデーモンハンターズとして日々戦いを繰り広げていた。そんなある日、彼女たちの前にこれまでで最も手強い敵が現れる。それは、圧倒的な魅力を放つライバルのボーイズバンドに化けたデーモンたちだった。監督はマギー・カン、クリス・アペルハンス。

 

 話題になってたときから「いつかは観ないと」思っていたところに、配信開始1年を記念し一週間の特別上映で劇場で観れるということで観てきた。シングアロンver.だったので歌に日本語訳が付いていなかったのが残念だったが、英語詩とハングルが付いていて、その映画がけっこう簡単な英語なので私でも理解することができた。あれだけ大ヒットしただけあって、まず本当に面白い。ずっとワクワクしながら観ていたし、ルミ、ミラ、ゾーイを始め全員のキャラクターがたっているし(saja boysもあの動物も...)、三人の友情も素晴らしい。私はKPOPのことは少ししか知らないのだが、KPOPに詳しい人が観たらちょっと感想は違うのかな。

 

 そもそも二つの世界で生きていて、片方はポップスターということで、これはほとんど『ハンナ・モンタナ』である。私は『ハンナ・モンタナ』世代なので、もともとこういう話は大変好みである。ルミはアイドルとハンターの二足の草鞋だけでなく、アイデンティティとして二つの世界で生きているのでとても複雑な人だ。その複雑なルミがデーモンと人間の世界の間にたってどうなるのかという話なので、『もののけ姫』が好きな人だって本作のことは好きになる。本当に本作の全てが私の好きな成分で出来ていて、ちょっと冷静に観ることができなかった...。

 

『マスターズ・オブ・ユニバース』

 

『マスターズ・オブ・ユニバース』 (Masters of the Universe) [2026年アメリカ]


惑星エターニアの王子アダムは、幼少期に起きた戦乱から身を守るため地球へと送られ、正体を隠して成長する。15年後、偶然手にした伝説の剣「パワーソード」に導かれ故郷へ戻った彼は、エターニアが宿敵スケルターによって支配されている現実を知る。エターニアとその人々を救うため、アダムは戦士ヒーマンとして悪の軍団との死闘に身を投じていく。監督はトラヴィス・ナイト。出演はニコラス・ガリツィン(アダム/ヒーマン)、カミラ・メンデス、ジャレッド・レト、イドリス・エルバほか。

 

 もともとマテル社のおもちゃが元ネタらしくアニメも有名らしいが私はよく知らないので本作だけの感想になる。一見おバカっぽく見えるのだが、監督はあのトラヴィス・ナイトなのでしっかり作りこんでいる(エターニアに移ってからの感じはどうも子供っぽいなと思いはするのだけど)。本作は興行収入があまり良くないのを含めて丁度こないだ観た『レッド・ソニア 反逆の剣』を思い出した。二つとも愛すべき映画枠に入れるのなら完璧だ。

 

 今のこのご時世にブロンドの筋肉隆々のヒーローなんて笑うしかないのだけど、それは作りても理解しているようで、全編に渡ってギャグで貫かれているし、何より主人公のアダムが「男らしい?何それ(笑)」みたいに、過剰な男らしさを笑い飛ばせる度量がある人なので、時代錯誤な感じもしない。このアップデートされた80年代アクション映画を作らせたら、『バンブルビー』同様にトラヴィス・ナイト監督は素晴らしいなと思う。