GB19940919’s diary

GB20th(https://twitter.com/GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『オフィサー・アンド・スパイ』

 

『オフィサー・アンド・スパイ』

 

1894年、ユダヤ系のフランス陸軍大尉ドレフュスが、ドイツに軍事機密を漏洩したスパイ容疑で終身刑を言い渡された。対敵情報活動を率いるピカール中佐はドレフュスの無実を示す証拠を発見し上官に対処を迫るが、隠蔽を図ろうとする上層部から左遷を命じられてしまう。ピカールは作家ゾラらに支援を求め、腐敗した権力や反ユダヤ勢力との過酷な闘いに身を投じていく。

 

 ドレフュス事件の内容を知って当然みたいな感じで始まるので、この事件について全く知らないと肩透かしをくらう。というのも良くも悪くも実直に作ってある。正直今ポランツキーの映画を観る気は全く起きないのだが、映画の内容が政府と権力の腐敗がテーマなのでやはり観に行ってしまった。しかしポランツキーはこの映画の中における誰の立場から作っていたんだろうか。

 

 

 

 

『犬王』

 

『犬王』

 

京の都・近江猿楽の比叡座の家に、1人の子どもが誕生した。その子どもこそが後に民衆を熱狂させる能楽師・犬王だったが、その姿はあまりに奇怪で、大人たちは犬王の全身を衣服で包み、顔には面を被せた。ある日、犬王は盲目の琵琶法師の少年・友魚(ともな)と出会う。世を生き抜くためのビジネスパートナーとして固い友情で結ばれた2人は、互いの才能を開花させてヒット曲を連発。舞台で観客を魅了するようになった犬王は、演じるたびに身体の一部を解き、唯一無二の美を獲得していく。

 

 能とか狂言とか全く詳しくないのだが、これはオルタナティブロックとかロック史とかの歴史を平家物語に見出してみるという話だ。またバンドの成功と解散の話でもある。特に犬王(世阿弥)とトモナの話、名前を残せた人とのこせなかっうた人の話。(権力に迎合しなければならなかった人とそれに反抗した話でもある)アメリカのバンド映画を日本でやってみせたという感じですごくよく出来ていた。映像も音楽も凄いし、ぜひヒットして欲しい。話も良くて切ないし、個人的には音楽パートが長すぎてもう少し物語パートが掘り下げられても良かった気がする。また犬王が大衆に受けれられるのに元の姿ではなく、変身した姿というのも少し複雑だった。

 

 

『浜の朝日の嘘つきどもと』WOWOW

『浜の朝日の嘘つきどもと』WOWOW

 

福島県南相馬市にある映画館、朝日座は主に旧作映画を上映して地元の住民に愛されてきたが、東日本大震災新型コロナウイルス禍で経営危機に陥る。閉館を決めた支配人の森田が意を決し古いフィルムを燃やしていたとき、茂木莉子と名乗る女性が東京からやって来る。彼女は朝日座を再建したいと言うが、森田は打つ手がないと決意を変えるつもりがない。だが、莉子はある人との約束を果たすため、映画館を再建すべく、奮闘し始める。

 

 詳しくは知らないが、テレビで放送されていたドラマの前日談を描いた内容らしい。またこの映画に出てくる映画館は実際に存在する映画館のようだ。

 

 まずコロナで経営が難しくなった映画館の立て直す話で非常に現実の世界とリンクした話だ。映画館の経営者と全く関係のない主人公が映画愛と劇場愛のために面識のない地方の映画館のために立ち上がるという内容で、非常にローカルだがとても私の現状と合う内容だった。

 

 主人公が冒頭で映画をお腹をみたされないけど心は軽くするというセリフは大変すばらしい。また随所に他の映画へのオマージュ的なセリフがあるのが大変面白い。

 

 また主人公が映画館を立て直す理由が、自分を助けてくれた高校時代の英語の先生の願いなのだが、その英語の先生が非常に良い先生だ。私も高校時代に唯一波長があったのが英語の先生だったので、この映画の先生の設定はリアルだと思った。

『理由なき反抗』午前十時の映画祭12

『理由なき反抗』午前十時の映画祭12

 

箇条書きで思ったところを書きます

・名作と呼ばれるだけあってアメリカ映画あるあるが詰まっていて私の批評精神が火を噴いた

・やっぱりジェームズ・ディーンはカリスマ性がすごいね

・父親との関係(フロイトから影響を受けているだろう)が映画の肝だが、ジムもジュディも父親がわりかしまともな人だ。病気した母親のために食事を作ったり、年頃の娘にしっかり距離をとったり...

・社会や親への反抗というよりかは、素直になれない自分への反抗だ

ベビーブーマー世代の映画だ

・映画全体がやけにホモエロチックだ。特にジムとジュディの父親とか、警察のレイとか(冒頭の警察署のシーンでジムを押し倒してジャケットを脱ぐシーンはさすがにセックスを連想した)。またプレイトウは明らかにゲイだ。

 

『a-ha THE MOVIE』

 

『a-ha THE MOVIE』

 

 1985年にリリースしたデビュー曲「Take on Me」が世界的ヒットを記録したノルウェー出身のポップグループ「a-ha(アーハ)」の軌跡をたどったドキュメンタリー。1982年のオスロで、モートン・ハルケット、ポール・ワークター、マグネ・フルホルメンの3人によって結成されたa-ha。デビュー曲「Take on Me」は革新的なミュージックビデオが大きな話題を呼び米ビルボードで1位を獲得、ファーストアルバム「Hunting High and Low」は全世界で1100万枚以上もの売上を記録し、瞬く間にスターダムを駆け上がった。その後もヒット曲を次々と世に送り出すが、次第にメンバーの間に溝が生まれていく。3人の出会いとバンド結成、狂騒の80年代から90年代、解散と再結成を経て今なお進化を続ける彼らの姿を描き出す。

 

 セリーヌ・ディオンの伝記映画を観た時にすごく母国語としてのアーティストに焦点を当てていたけど、本作も言わずもがなa-haのメンバーはノルウェー語で喋っており、ノルウェーのバンドマンたちがどうやって英国へ行きバンドとして成功し、Take On Meのヒットを経てバンドとして成功したことによるプレッシャーや葛藤、そして近年におけるバンドの影響力を追ったドキュメンタリー映画であった。

 

 まずモートン、マグネ、ポールと3人による証言がよく活きたいるのでa-haのことが本当によく分かる。また映画のところどころで出てくるTake On MeのMVのアニメーションを効果的に使った演出が良かった。よくバンドは夫婦に例えられるが、このドキュメンタリー映画を見てそのたとえの意味がよく分かった。

 

 個人的にはもう少しTake On Meがもたらした音楽的な影響やレガシー(特にPitbullがサンプリングしたり、The Weekndが明らかに意識したBlinding Lightsという曲を出したり、Harry Stylesの新曲As It Wasが類似していたりとか)、そしてa-haが非英語圏から出てきたバンドとしてもたらした世界的影響力について掘り下げて欲しいと思った。例えばa-ha意外のミュージシャンの発言を引用したりとか。

『トップガン マーヴェリック』

 

トップガン マーヴェリック』(Top Gun:Marverick)

 

1986年公開の世界的ヒット作「トップガン」の続編。アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校トップガンに、伝説のパイロット、マーヴェリックが教官として帰ってきた。空の厳しさと美しさを誰よりも知る彼は、守ることの難しさと戦うことの厳しさを教えるが、訓練生たちはそんな彼の型破りな指導に戸惑い反発する。その中には、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースターの姿もあった。ルースターはマーヴェリックを恨み、彼と対峙するが……。

 

 まあ私は世代じゃないんだけど、本作単体でも非常によくできたアクション映画であり、バディ映画である。またオリジナルにかなり思いれのある人はとても感動するシーンが随所にある映画でもある。

 

 私が観た回で、私の斜め右に座っていたおじさん二人組が映画が始まりデンジャーゾーンが流れた瞬間に子どものようにはしゃいでいた。つまるところこの映画の感想はあのはしゃぎだ。

『帰らない日曜日』

 

『帰らない日曜日』(Mothering Sunday)

 

ブッカー賞作家グレアム・スウィフトの小説「マザリング・サンデー」を映画化し、第1次世界大戦後のイギリスを舞台に、名家の子息と孤独なメイドの秘密の恋を描いたラブストーリー。1924年3月、イギリス中のメイドが年に一度の里帰りを許される「母の日」の日曜日。しかしニヴン家に仕えるジェーンは孤児院育ちで、帰る家はない。そんな彼女のもとに、秘密の恋人であるアプリィ家の子息ポールから密会の誘いが届く。幼なじみのエマとの結婚を控えるポールだったが、前祝いの昼食会を前に、屋敷の寝室でジェーンとひと時を過ごす。やがてニヴン家へ戻ったジェーンを、思いがけない知らせが待ち受けていた。時が経ち小説家になったジェーンは、彼女の人生を一変させたあの日のことを振り返る。

 

 よくあるメイドとその地主?の子息との恋物語であるが、映画は現代のジェーンが過去を回顧しなぜ作家になったのかをたどるストーリー展開にしており、ただの恋愛映画ではなく一人の女性作家誕生の映画になっており、これは傑作『バハールの涙』を監督したエバ・ユッソン監督ならではだと思う。

 

 映画のストーリー展開が時系列が過去に行ったり現代に戻ったりするのに、照明や太陽の光を効果的に使うことで上手に表現されていたが、これはグレタ・ガーウィグ版『若草物語』から影響を受けたのかなと思った。また『帰らない日曜日』も『ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語』でも若い女性が喪失を経験して一つの作品を書き上げることに焦点を当てていたので、2作品とも類似点が多い。好きな監督同士の類似や影響力を感じ取れたので、私的には満足であった。