boy don't cry...
『行き止まりの世界に生まれて』(Minding the Gap)
ラストベルトというアメリカの繁栄から見放された土地で閉塞感ある故郷を
抜け出そうと必死にもがく若者三人を追ったドキュメンタリー映画。
第91回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた作品であり、オバマ前大統領が2018年のベスト映画に選んだ作品だ。出演者のビン・リューが監督・製作・撮影・編集を担当している。話の内容が同時期に公開された『mid90s』に似ているが、こちらはドキュメンタリー映画であるぶん辛い。
ビンが何となく回し始めたカメラがだんだん人物の感情や人生に焦点を当て始める作りとなっているのが良いし、これは仲間内でしか作れない作品だ。何より「泣くだろう」と男の子同士が感情を吐露しあうシーンは凄い良いと思う。あんなに仲が良いの、泣くという感情をお互いにさらけ出すというのは本当に男の子同士ではやらないんだな~と思う。