@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『TENET テネット』

映画の存在意味を考えさせられる

 

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『TENET』

 

 有名作品なので、あらすじは割愛。まず私は個人的にノーラン監督の作品が好きではない。凄くよく出来ていると思うし、天才だとも思う。しかし彼の作品は政治性が無いと本人は言うが、バリバリ政治性がある作風でありかつ中道右派あたりだと思うくらいである。だから個人的にノーラン作品は好きでない。しかも今作『TENET』は非白人が主人公であるが(名前が無い設定なのはどうかと思うし、これで非白人をキャスティングした画期的と評価されるのは違うと思う)、女性描写がえらく酷く(女性が癇癪を起して世界が滅亡しかけるという最後の方の設定はなんだあれ)、さらにDVをフェティシズムっぽく描いており本当に観ていてしんどく、それが監督本人がかっこいいと思ってそうで、それを思うとさらに辛かった。映像は素晴らしいのだが。

 

 しかしよく考えると、コロナ禍の中でこんな大作映画を劇場で公開させたのはさすがだと言いたい。劇場文化を大切にしている監督の姿勢は断固評価したいと思う。他の大作もこれを追従して欲しいと思う。しかし『TENET』は興行収入がやはりあんまり良い方ではないらしく、他の大手会社の大作映画が軒並み公開延期になっているのが現状である。尚更この『TENET』を公開したことは評価したいと思う。