@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『search/#サーチ2』

 

『search/#サーチ2』(Missing) [2022年アメリカ]

 

ロサンゼルスから遠く離れた南米・コロンビアを旅行中に突然消息を絶った母。デジタルネイティブ世代である高校生の娘ジューンは、検索サイトや代行サービス、SNSなど使い慣れたサイトやアプリを駆使して母の捜索を試みる。スマホの位置情報や監視カメラ、銀行の出入金記録など、人々の行動・生活がデジタル上で記録されている現代、母を見つけることは簡単と思われたが、一向に行方をつかむことができない。そればかりか、不可解な出来事はすぐさまSNSで拡散され、憶測ばかりが広がっていく。不確かな情報に翻弄されながらも、真相をつかもうとするジューンだったが……。

監督はウィル・メリックとニック・ジョンソン。出演はストーム・リード(ジューン)、ニア・ロング(グレイス)、ケン・レオン(ケヴィン)、ヨアキム・デ・アルメイダ(パピ)ほか。

 

 前作からの続編みたいな日本語タイトルだが『search/サーチ』のスタイルだけ引き継いだ新作だ。監督も交代している。全体的にやはり凄い面白かったし、「もうそこは画面上じゃなくてもいいじゃないかな?」なんて思うシーンもしっかり画面上でこだわりに感心した。やはりこの映画の作風は唯一無二だ。製作費もかなり安く済んでるが、興行収入がけっこう高くて採算良いな~と。

 

 『search/サーチ』では行方不明の娘を父親が探す内容で、父親が娘のプライバシーを侵害しまくるのがどうも好きじゃなかったのだが、本作ではもちろんプライバシーの侵害をしているのだが、娘がしている分そんなに嫌な感じはしなかった。(おそらく私がジューンの年齢に近いからで、グレイスの年齢に近い人は本作の方が嫌な気分になるかもしれない)

 

 事件の犯人が分かった→ジューンが誘拐されるのクダリは本当に驚いたので、かなり集中して観ていたのだ思う。ジューンが父親と疎遠になった理由とか、グレイスがジューンにある隠し事をしているのがなぜなのかが分かった設定がかなりリアルで、ああいうDVの被害にあっていて実の子どもには父親の存在を隠すのは絶対にあるだろうな。こういう設定のおかげで画面上でしか映らない映画なのにたいへんリアリティある映画になっている。

 

 個人的にインターネットあるあるみたいな、分かる人には分かるみたいな演出も面白くて、特にパピのオジサン丸出しなプロフィール写真は笑えたし、siriを多用するのは親世代だけだみたいなセリフとか、非常に面白い。

 

 またインターネットが登場してもう何十年にもなるので、少し前のパソコンの立ち上げ音とかデスクトップのデザインとかでもかなりノスタルジーを演出できるのだな。私も長いことインターネットとパソコンの住人ということか。