@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『リバウンド』

 

『リバウンド』 (Rebound) [2023年韓国]


元バスケットボール選手の公益勤務要員カン・ヤンヒョンは、釜山中央高校バスケットボール部のコーチに就任する。しかし全国大会初戦の対戦相手は高校バスケットボール最強の龍山高校で、チームワークが乱れた中央高は惨敗してしまう。学校はバスケットボール部の廃部を議論するが、ヤンヒョンは再び選手たちを集め、たった6人の部員たちとともに全国大会を目指す。監督はチャン・ハンジュン。出演は
アン・ジェホン(ヤンビョン)、イ・シニョン(ギボム)、チョン・ジヌン(ギョヒョク)ほか。

 

 ラストにアメリカのバンドであるfun.の"We Are Young (feat. Janelle Monae)"が流れてきて、もう内容とか感想とかが吹き飛んだ笑 監督が好きな曲なのか、2012年が映画の舞台だからなのか、韓国でヒットした洋楽だからなのか(もしかして『glee』の影響?)、とにかくフル尺で流れる。洋楽のライセンスって韓国も日本と同じだろうけど、よく使えたねと感心した。監督の情熱が伝わったんだ。最近だと『ソウルメイト』でもちゃんとJanis Joplinの曲を使っていたので、日本でもこうやって洋楽が使えると良いんだけどね。使えたとしても『PERFECT DAYS』みたいな映画でしょ。あれは監督の力だしな。と言いながらの、洋楽に使うお金をもっと他のことにも使いなよとも思った。

 

 "We Are Young"が全てを説明してくれてるんだけど(歌詞を字幕でつけるべき)、「サンブラスをかけた男があの子に傷についてたずねているんだけど....そうだ私たちは若いんだ、世界に向かって火を点けるんだ」という歌詞で。この歌詞に出てくる傷は、物理的にも精神的にも青春時代につく傷のことで、それを脈略も知らないサングラスをつけた男(大人)が訪ねてくるんだけど、そんなことはほっとけ、なぜなら私たちは若いのだからっていう意味だろう。"We"はもちろんコーチであるヤンビョンを含めたバスケ部生徒全員のことだ。「僕らにはあの時何でもできる気がしたんだ」という過去をお祝いしている文脈で、映画のモデルになったコーチと生徒たちを讃えているのだろう。コーチだって25歳だったんだからね。

 

 私は中・高とたいへん根暗で友達もいなくて、それが災いして部活動の先生からいじめられて過ごしていた(今思うと本当に犯罪だった)。そんな私からすると本作は地獄のような映画で、「僕らはあのとき若かった」なんて言われても、「知らねー許さねー」って感じだけど、そんな陰鬱な高校時代を送ってない大半の人たちにはしっかり感動できる映画であることには違いない。fun.のおかげで、そこは認めざるを得ない。音楽って罪だ。

 


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