@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『search/サーチ』

覆される私の性善説

 

f:id:GB19940919:20181214201456p:plain

 

『search/サーチ』(Searching)

 

これは"今"できる映画だ。あと一年他経ったら古く感じてしまうのではないかと思うくらいだ。今年は沢山の映画に"クライジー・リッチ・アジアン"を観てきたが、この映画のアジアンは普通のミドル級だ。それでもこうしてアジア系の主人公でこういう映画が公開されることが画期的なのだ。

 

作中では実際に存在しているSNSや作品オリジナルのSNSも登場する。サービス内容が秀逸すぎて、実際に存在しているSNSなのではないかと錯覚するくらいだ。個人的にはTumblrの孤独感溢れる取り扱われ方が最高に笑えた。日本人が多用しているTwitterは全く出てこない。本当にTwitterは近い将来サービスを終了するかも(笑)

 

作品全体として、非常に優れた作品であると思ったが、映画全編にわたってPCやTVやスマフォの画面上で進行するので、それが耐えられない人は辛いと思う。私はブルーライトに当たりすぎて疲れた。

 

アメリカ映画によくある父親の復讐譚かと思わせておいて、とても脚本が上手い。私は普通に騙された。なんでかというと、私は基本映画を観る時は女性を中心に観る。たとえとこが主人公でも。今作はそんな女性、母親が黒幕だからだ。もちろん、父親の子どもの知らなさ加減も描かれるが、今作は母性の暴走を描いていた。この辺は本当によくできていると感じた。大概、アジア系の親子は母性が強調され、アメリカ親子は父子が強調されるからだ。それに見慣れてしまった私は、この映画のオチにまんまと騙されてしまったのだ。