『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(The Post)
だいぶ前に公開された作品で、観賞したのも3月ごろなので、おぼろげな記憶を頼りに感想を書く。
今作の舞台は60年代だが、"今"の映画だ。大統領がメディアを締め出すという強行に対して、ライバルである各新聞社が連帯する。そして大手と比べた地元紙の強さ。(『スポットライト』を思い出した。)
そして本作で特筆すべきはそれぞれの別の立場にいる女性たちが見えない連帯を組んでいる点だ。ここは本当に凄い。スピルバーグ監督作品で群を抜くと思う。(もちろん彼も他の男性監督と同じく強い女性がどうやら好きらしいけど。ex.『ジュラシック・パーク』)
これはどうやら脚本を担当したリズ・ハンナさんと手腕によるものが大きい。そして作品の質を高めるために役者全員が良い仕事をしている。まあとにかく正統派の作品で、逆に昨今の作品の中では目立つ作品だと思う。こういう映画をすぐ作れるのがスピルバーグ監督の凄いところだ。