@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『燈火(ネオン)は消えず』

 

『燈火(ネオン)は消えず』 (A Light Never Goes Out) [2022年香港]

 

建築法等の改正により、2020年までに9割のネオンサインが姿を消したと言われる香港。ネオンサイン職人だった夫ビルに先立たれたメイヒョンは、夫がやり残した最後のネオンを完成させることを決意する。メイヒョンが夫の工房を訪れると、そこには見知らぬ青年の姿があった。メイヒョンは香港を離れて移住しようとする娘と反発しあう中で、伝説の吹きガラス製ネオンの存在を知り……。監督&脚本はアラスタシア・ツァン。出演はシルビア・チャン(メイヒョン)、サイモン・ヤム(ビル)、セシリア・チョイほか。

 

 監督は女性の方。香港への愛と消えていくネオン文化と人々の香港への思いを比較しながら演出していくスタイルでけっこうノスタルジックな内容だった。

 

 ただもうちょっと映画的な演出と言うか、視覚的にもうちょっと気を配って欲しかったかな。スマホの画面とネオンが映る画面との差が感じられず。あと亡くなった夫の借金やら仕事やらを片付けようとする妻っていうのもね。本作のビルは魅力的な夫だったかもしれないけど(回想シーンもなぜか若い時しか出てこない)、そんな夫のために尽くすというのも良いとは思えない。だったら夫の弟子ともっと多く交流して一世代また築くぐらいまで描いてもいい。だって年上の女性と若者の男性の交流を描いた作品って未だに少ないんだからね。

 

 エンドロールに実際のネオン職人がたくさん出てくるので、監督してはこっちを紹介したかったのだろうね、それのために物語があるって感じの映画だった。