@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』

 

『エクスペンダブルズ ニューブラッド』 (Expend4bles) [2023年アメリカ]

 

 自らを「消耗品」と名乗り、CIAから依頼される数々の難関ミッションを乗り越えてきた最強の傭兵軍団「エクスペンダブルズ」を率いるバーニー・ロスは、CIAからの新たな依頼にこたえるため、かつての相棒であるリー・クリスマスを訪ねる。バーニーと再び組むことを決意したリーがエクスペンダブルズのアジトに足を運ぶと、そこにはかつての仲間たちに加え、新たなメンバーも顔をそろえていた。新戦力を迎えたエクスペンダブルズが挑む今回のミッションは、テロリストが所有する核兵器を奪還すること。もし失敗すれば第3次世界大戦が勃発しかねないという危険なものだった。監督はスコット・ウォー。出演はシルベスター・スタローン(バーニー)、ジェイソン・ステイサム(クリスマス)、ドルフ・ラングレンランディ・クートゥア、カーティス・“50セント”・ジャクソン、ミーガン・フォックストニー・ジャー、イコ・ウワイス、アンディ・ガルシアほか。

 

 観るつもりは全く無かったのですが、誘惑に負けて観てしまった。これより優れてるアクション映画はたくさんあるし、描かれているコトやモノも良くない。でも怒ろうとは思わないが、ただ映画の途中からバーニーが消えてクリスマスが主役みたいになるのは勿体ない。別にステイサムが嫌いとかではなく、エクスペンダブルズと言えばスタローンなのだから、「もっと働け」と素直に思ってしまった。ただでさえシュワルツェネッガーとかもシリーズから離脱しちゃったのだから。

 

 監督が演技指導しなかったせいで、みんなとにかく演技がヘタクソに見える。演技のことなんてさっぱり分からない私ですら、そう感じたので相当だぞ。それなのに途中バーニーの死を嘆くシリアスシーンがあって...その時のドルフ・ラングレンなんて...同日に『アクアマン/失われた王国』みたんですけど、そっちっではあんなにちゃんと演技してたのに、本作ではどうして...50セントもしょっぱいし、ミーガン・フォックスなんてかわいそう。せっかくお色気シーン頑張ったのに、もっとセクシーに撮るという努力を監督が怠るなんて、ミーガンに失礼だろ。ステイサムもシリアスが上手いんだけど、どうしてもこの中だと浮いてしまって。アンディ・ガルシアみたいに気の抜けた演技をするのが正解だったよ。

 

 町山智浩さんが「『エクスペンダブルズ』は『ブロークバック・マウンテン』と同じ」とおっしゃっているのですが、本当にそうだと思う。もちろん過去にエクスペンダブルズのメンバーにゲイカップルはいたけど、本作では如実にクリスマスがバーニーを好きなんだろうなと言うのが伝わってきた。まずバーニーが残した指輪をクリスマスは指につけるんだ。普通は指につけないでしょ、でもクリスマスは付けるんだよ指に。バーニーへの愛と服従と誓いのために。『ブロークバック・マウンテン』で言うところの「Jack, I Swear」でしょ。一応恋人とセックスするお約束シーンあったけど、あれもきっとバーニーのこと考えながらセックスしてたんだよ。ラストにバーニーがクリスマスのことを助けに来たけど、あの時のクリスマスの嬉しそうな顔。どうせならキスしろよ。とまあラストはお決まりのヘテロおちだったけど。

 

 本作であからさまに禁じられているのはゲイと女性の乳首だ。ストリップだろうが、セックスシーンだろうが、絶対乳首は映らない。乳首が浮き出る白Tシャツの下に乳首とゲイが抑圧されている映画だった。

 

 あとこういう映画に真面目にツッコむのも気が引けるけど、大人が3人も脚本に絡んでいて、誰も核兵器の知識が無いってどういうことか。海の中で爆発したら、海中汚染とかあるからね。