『ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』 (Once Upon A Studio) [2023年アメリカ]
ディズニー創立100周年を記念して製作された短編作品。舞台は米カリフォルニア州バーバンクにあるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ。ここで生まれた数多くのディズニーアニメのキャラクターたちが集い、ディズニー100周年の記念写真を撮ろうとする。監督はダン・アブラハム、トレント・コリー。
海外ではDisney+などで配信された作品だが、日本では『ウィッシュ』と同時に公開するという特別扱いだ。まあこれは『ウィッシュ』の感想にも書いてあるが、オリジナリティは皆無でディズニーのアニメスタジオをお祝いしようという目的以外は特に何もない短編だ。それでも実写とアニメが融合しているシーンの数々は観ていて楽しいし、あんなに少ない登場なのに各キャラクターが生き生きとしているのはさすがだが、各キャラクターを知らないと一見さんお断りみたいな突き放された気持ちにもなると思う。
ただ『ウィッシュ』が恐ろしくオリジナリティが無いディズニーのレガシーをただ強化したいがために作られた作品だったのに比べると、こっちは最初からディズニーのレガシーをお祝いするためだけに作られたことを公にしている点は潔いし、本作の方を私は高く評価したい。