@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『クイーンピンズ』

 

『クイーンピンズ』 (Queenpins) [2021年アメリカ]

 

2012年にアメリカで実際にあった詐欺事件をもとに描いたクライムコメディ。元オリンピック競歩の選手で今は専業主婦のコニーと、セールストークは得意だがビジネスでは失敗ばかりのジョジョは親友同士。ある日、コニーが驚くべきビジネスを思いつくが、それは偽造クーポンを売りさばくという詐欺まがいのものだった。ビジネスは大成功を収め、またたく間に億万長者となった2人だったが……。監督&脚本はアーロン・ゴーデット、ギーター・パラピリー。出演はクリステン・ベル(コニー)、カービー・ハウエル=バプティスト(ジョジョ)、ポール・ウォルター・ハウザー、ビンス・ボーンほか。

 

 企業精神と野心がかえって良からぬ方へ行ってしまうという超アメリカ的な話だ。アメリカ人は男性も女性も起業すると成功するか、もしくはこの映画のような感じになってしまうのだろうか、でも誰も物理的に傷つけないあたりは女性の物語と感じる。

 

 映画のラストにコニーもジョシュも警察に捕まるのだがオチ的には結構サクセスストーリーみたいな感じでフィールグッドな感じで終わるところが潔いと思う。女性の犯罪ものや女性が何かを逸脱した映画ってかなりの確率で必ずその女性たちにバツが当たるのがお約束みたいになっているのだが、この映画はそのお約束を網羅しつつ、さらに先を行っている映画であると思う。そのへんは同じく女性のクライムものである『オーシャンズ8』の系列にある映画だろう。

 

 コニーとジョシュを追っかける男性二人組も凄くバカっぽくて愛らしいのだが、せっかく女性映画なのに、男性の出番が多く感じたのは勿体ない気もする。まあこれは演じた役者がすごく魅力的だから余計そう感じたのだろう。あとハッカー?!みたいな役で歌手のBebe Rexhaが出演していてびっくりした。