@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『コカイン・ベア』

 

『コカイン・ベア』 (Cocaine Bear) [2023年アメリカ]

 

1985年。運び屋アンドリューはセスナ機に積んだ大量のコカインをジョージア州の森に投下するが、自分自身も誤って落下し死んでしまう。雇い主の麻薬王シドは、信頼するフィクサーダヴィードにコカインの回収を命じる。一方、絵を描くことが大好きな13歳の少女ディーディーは友人と学校をサボって森へ向かうが、そこで大量のコカインを食べて凶暴になったクマに遭遇。麻薬王一味、子どもたちとその母、警察、レンジャーら、それぞれの思惑が絡みあい、事態は思わぬ方向へと転がっていく。監督はエリザベス・バンクス。出演はマシュー・リス(アンドリュー)、ケリー・ラッセル(サリ)、ブルックリ・プリンス(ディーディー)、マード・マーティンディル(リズ)、ジェシー・タイラー・ファーガソン(ピーター)、オシェア・ジャクソン・Jr.(ダヴィート)、オールデン・エアエンライク(エディ)、レイ・リオッタ(シド)、クリストファー・ヒビュほか。

 

 コカインを摂取したクマが80年代に発見された実際の出来事を元にできた映画で、冒頭部分だけであるが80年代と示されるように、本当に1980年代の大衆娯楽作みたいな映画だった。適度にグロテスクで適度にユーモアがあって随所にツッコミどころがある映画なのに、不快なギャグや会話などが一切なく(忘れがちだけどこういうのは大衆娯楽作の中で大事なことだ)、これは1980年代のような映画であるがおそらく1980年代には決して作られなかっただろうな。

 

 B級映画っぽいけど視覚効果は本当に凄くて、おそらく製作費のほとんどをこれにつかったんじゃないかな。話が展開するきっかけが森で迷子になった娘ディーディーを探しに行く母サリなのだが、これは『エイリアン2』へのオマージュかな。クマがエイリアンで、熊も熊で子熊を守るために戦うので、母親同士の戦いにしたかったようだが、映画的にはあまりそのへんは上手くいっていなかったので、熊に子熊がいる設定はいらなかったような。

 

 それ以外はやはりキャストが良いというか、これはテレビで活躍していた監督であるエリザベス・バンクスの力量だと思うが、マシュー・リスやケリー・ラッセルやマード・マーティンディルやジェシー・タイラー・ファーガソンやクリストファー・ヒビュなどアメリカドラマ好きはつい興奮してしまうキャスティングが嬉しい。やはりドラマで認知した役者をこういう大作で劇場で観れる体験は本当に嬉しいからね。