@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『時をかける少女(2006)』

 

時をかける少女(2006)』 [2006年日本]

 

高校2年生の紺野真琴は、学校の理科実験室に落ちていたクルミをうっかり割ってしまったことをきっかけに、時間を飛び越えて過去に戻る「タイムリープ」の力を手に入れる。その力を使い、男友達の間宮千昭や津田功介とカラオケを好きなだけ歌ったり、野球で好プレイを連発するなど、何気ない日常を思う存分満喫する真琴。何かあってもまた時を戻り、何度でもリセットできる。そんな楽しい毎日が続くはずだったが……。監督は細田守。脚本は奥寺佐和子。

 

 Filmarks主催の『時をかける少女』(2006)再上映企画が私の地元の映画館でも開催されたし、せっかく劇場で観れる機会もこの先ないと思うので、映画館で観てきた。細田守監督作品は『時をかける少女』『サマーウォーズ』『バケモノの子』『未来のミライ』『竜とそばかすの姫』など結構観ているが、この中で『時をかける少女』以外好きじゃない、というか積極的に苦手な部類に入る。それでも『時をかける少女』がすきだったのは、単純に子どもの時に観たからだったのかと思っていたが、本作の再上映を観ていて改めて出来の良さに感動したし、有名な原作を解体し、現代風にアレンジし、再解釈し、とてもロマンチックな作品にしたことはすごいと思う。

 

 特にセリフが無い部分のアニメーションで説明するシーンの芸が細かいことに気づけたのは良かった。千昭が誠に告白して何度も誠がタイムリープで時間を遡って告白されたことをなかったことにするシーンの手前で二種類の道に分かれた一方通行の標識が移りこむのだけど、それはこの後の千昭と誠に訪れることの予兆を暗示するシーンだ。また誠が最後にもう一回タイムリープできることを教えてくれるのが幸運の象徴であるてんとう虫であるシーン。これらは映画館で鑑賞したからこそ気づけた。観て良かった。