@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』(Guardians of the Galaxy Vol. 3) [2023年アメリカ]

 

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの第3弾。アベンジャーズの一員としてサノスを倒し、世界を救ったものの、最愛の恋人ガモーラを失ったショックから立ち直れないスター・ロードことピーター・クイルと、ガーディアンズの仲間たち。そんな彼らの前に、銀河を完璧な世界に作り変えようとする恐るべき敵が現れ、ロケットが命を失う危機にさらされる。固い絆で結ばれた大切な仲間の命を救おうとするガーディアンズだったが、ロケットの命を救う鍵は、ロケット自身の知られざる過去にあった。
監督&脚本はジェームズ・ガン。出演はクリス・プラット(ピーター)、ブラッドリー・クーパー(ロケット)、ビン・ディーゼル(グルート)、ゾーイ・サルダナ(ガモーラ)、カレン・ギラン(ネピュラ)、デイブ・バウティスタ(ドラックス)、ポム・クレメンティエフ(マンティス)、ショーン・ガン(クラグリン)、チュク・イウジ(ハイ・エボリューショナリー)、ウィル・ポールター(アダム)、エリザベス・デビッキ(アイーシャ)ほか。

 

 シリーズ3作目にして一番トーンが暗いが内容がしっかりある感じだ。ドラマ性とか脚本の出来きはMCUがフェーズ4に入ったその他作品と比べると一番しっかりできていたと思う。話はロケットがメインで、動物に暴力を加える奴は全員クソだということ主軸に、ガーディアンズたちが家族を解散するまでを描く。

 

 しかしやはりこのシリーズを観て頭の中で横切るのは、ここ数年で起きたジェームズ・ガンと主役のクリス・プラット周辺で起きたことである。ジェームズ・ガンはもともとインターネットを中心に人々から非難されやすい感じで、それが過去の問題発言ツイートが発覚し一時は降板とまで囁かれ、最終的にDCに拾ってもらい『ザ・スーサイド・スクワッド』監督に就任し、また結果的に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の監督も降板させられずに済んだというゴタゴタがある。それに至るまでにまた色んな人と論争したりと多くの敵を作っていった。(最終的にDCでもMCUでも監督できたジェームズ・ガンだけが得をしている気がするが) クリス・プラットは通っている教会が問題があったり、新しく生まれた子供を報告するさいのSNS投稿も文面に問題があったり、過去の行いが度々問題視されたりと、不健康フォビアだったり優勢思想みたいな持ち主でそれが、どうもこの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: VOLUME3』の内容と相反する気がするのだが。私は素直に感動できない人間なので、「ふーん」という感じであった。

 

 それでもこのシリーズを観て素直に感動できるのはある意味で羨ましいのだが、文字通りこのシリーズを"家族"のように思っている人間が大半なのだろう。映画の中でもでもその家族になれない人間たちはどうでもいいって感じだ。動物愛を炸裂させる割にはラストの新生『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』たちはまた4足歩行の動物と闘っているみたいだし、相変わらずギャグセンスは笑えないし、特にあのゲイの片思いを笑いにする感覚って何なんだ?一番ダメなのがアイーシャの扱いである。あれはアダムを活躍させたいがためのアイーシャの死で、あの死もアダムの家族に成りたちという欲のために使われてしまって、非常に悪い。それでも許せて愛せてしまうのが"家族"なんだろう。私は家族になりたくないので、悪いと言わせてもらうぞ。

 

 この映画で唯一好きだったシーンは、ガーディアンズの面々が解散を決意してからFlorence + The Machineの"Dog Days Are Over”だ。「失意の日々は終わった」と言う歌でガーディアンズたちの旅立ちを祝福している曲だ。ずっと過去回帰していた1970~90年ばかり聞いていたガーディアンズたちが2009年の曲を聞くことで未来に目を向けているようでもある。またこの曲を流した意図は、もちろん監督が好きだからもあると思うが、この曲は2009年の曲でiTunesが幅を利かせていた時期くらいの曲だ。そのためピーターが好きでわざわざ購入したんだ、それくらい思い出深い曲だということだ。それ以降はSpotifyが登場しているので...この曲がどれくらい好きなのか伝わりずらいよね。それでもきっとピーターは地球に戻ってYou TubeとかSpotifyに入り浸っているだろうけど。