@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ブラフマーストラ』

 

ブラフマーストラ』(Brahmastra Part Mne: Shiva) [2022年インド]

 

ムンバイで暮らす天涯孤独の青年シヴァは、見知らぬ科学者が何者かに襲われる場面を幻視する。その理由を調べはじめた彼は、古代ヴェーダの時代から秘密裏に受け継がれてきた神々の武器「アストラ」と、その中でも最強といわれる「ブラフマーストラ」の存在を知る。ブラフマーストラが目覚めれば、世界は地獄と化すという。そしてシヴァは、それらの武器を守護する役割を務めてきた人物の息子であり、偉大なる火の力を宿す救世主だった。

監督&脚本はアーヤン・ムケルジー。出演はランビール・カプール(シヴァ)、アーリアー・バット(イーシャ)、アミターブ・バッチャン(ラグー)、シャー・ルク・カーンほか。

 

 本作は明確に神話を現代のインドで作ろうという意図の下に作られたであろう作品だ。その神話を観客に向けて語るのがラグーである。彼が映画のラストで火のアストラに目覚めブラフマーストラの力を抑えたシヴァを讃えて「彼にはもうライターはいらない」と観客に語るのだが、これはシヴァの神話を目撃した観客に向けて「もうその目で見たからライター(Writer)はいらないよね」というライターと、「自ら火のアストラをコントロールできるシヴァがライター(Lighter)の力を必要としなくなった」という意味でのライターという、二つのライターの意味を使った言葉遊びになっているのが面白い。

 

 全体的には満足な作品だと思うが、愛の力を過剰に信じるシヴァという設定のおかげで、内容の大半がイーシャとシヴァの恋愛パートに振り分けられるのだが、それが異様に長く感じてしまい少し退屈だと思ったりもした。