『ソー ラブ&サンダー』(Thor : Love & Thunder)
サノスとの激闘の後、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々とともに宇宙へ旅立ったソー。これまでの道のりで多くの大切な人々を失った彼は、いつしか戦いを避けるようになり、自分とは何者かを見つめ直す日々を送っていた。そんなソーの前に、神々のせん滅をもくろむ最悪の敵、神殺しのゴアが出現。ソーやアスガルドの新たな王となったヴァルキリーは、ゴアを相手に苦戦を強いられる。そこへソーの元恋人ジェーンが、ソーのコスチュームを身にまとい、選ばれた者しか振るうことができないムジョルニアを手に取り現れる。ジェーンに対していまだ未練を抱いていたソーは、浮き立つ気持ちを抑えながら、新たな「マイティ・ソー」となったジェーンとタッグを組み、ゴアに立ち向かうことになる。
まずキャストが豪華すぎる(笑)クリヘム、テッサ・トンプソンとお馴染みのメンバーに加えて、新生マイティ・ソーにナタリー・ポートマン、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャスト一同、ヴィランにクリスチャン・ベール、それ以外にもゼウス役にラッセル・クロウ、ちょい役にマット・デイモンとメリッサ・マッカーシー...豪華すぎだろ。
全体としてテンポをよく進んでいくしギャグも面白い。特に新生マイティ・ソーのナタリーは大変カッコイイ。特にジェーンがムジョルニアの手に取ることができた理由はムジョルニアにしか知らずソーもジェーンも、ジェーン自身の素質で選ばれたと思っている設定ですごく素敵だと思った。またヴァルキリーとコーグのクィア要素も良かった。特にコーグの生殖についての会話は興味深い(笑)
しかし良かったからこそ文句というか批判を2つほどする。まず一つ目はいくらアスガルトの子供たちでも戦闘に参加させてはダメだろ。しかも戦士として戦えばヴァルハラに行けるぞとかさ、少年兵の誘い文句とおなじじゃん。いくら次回クリヘムがマッドマックスの前日譚に出演するからってイモータン・ジョーと同じにしか見えなかったよ、ソーが。あとやっぱりジェーンが死ぬのはちょっと。次々に近親者をソーは亡くしているので恋人くらいは近くにいてよと思う。