@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』

 

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』(The Electrical Life of Louis Wain)
イギリスの上流階級に生まれたルイスは早くに父を亡くし、一家を支えるためイラストレーターとして働くように。やがて妹の家庭教師エミリーと恋に落ちた彼は、周囲から身分違いと猛反対されながらも彼女と結婚。しかしエミリーは、末期ガンを宣告されてしまう。そんな中、ルイスは庭に迷い込んできた子猫にピーターと名づけ、エミリーのために子猫の絵を描き始める。

 

 5人の妹たちのために絵を描く、働くことが強調されており、早くに父を亡くし家長として上流階級の家族を養うことの苦労が映画のベースであり、放題が非常にミスリードである。

 

 美術と衣装と証明と視覚効果が、かなりウェス・アンダーソン風で影響を受けているのかなという感じだ。カメラのサイズも小さめで、このサイズで撮るのが流行りかな。スコアも原題にかけて電気的な要素がある。

 

 妻のエミリーはルイスより年上で階級も階級違いの結婚で当時はかなりセンセーショナルなことだったそうだが、役者のクレア・フォイベネディクト・カンバーバッチはあまり年齢差を感じることができなかった。(たぶんベネディクトのほうがクレアより年上でだよね) そこは年上の女性をキャスティングしてほしかったな。(だってルイスの高齢期は老けメイクで演じているんだよ、だったらちゃんとキャスティングしてよって言う。ここでもハリウッドの年齢規範が...)

 

 映画の後半はルイスの病気と貧しさに焦点を当てる。おそらく統合失調症のような症状だが、その幻覚や幻聴のような症状を視覚効果で表現するのがあまり好みじゃなかった。こういう病気の症状を追体験させるのも流行りなのか。

 

 映画のテーマとしてはネコのように孤独なルイスが、人とのつながりが世界を美しくするんだというエミリーの教えを実感するみたいなもので、これもあまり好みじゃなかった。芸術家なのになぜ社交性を求められるのか。それでもネコの愛らしさを世間に浸透させたルイスさん、ありがとう。