@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『アダマン号に乗って』

『アダマン号に乗って』(Sur l'Adamant) [2023年フランス・日本合作]


パリの中心地・セーヌ川に浮かぶ木造建築の船「アダマン号」は、精神疾患のある人々を迎え入れ、文化活動を通じて彼らの支えとなる時間と空間を提供し、社会と再びつながりを持てるようサポートしている、ユニークなデイケアセンターだ。そこでは自主性が重んじられ、絵画や音楽、詩などを通じて自らを表現することで患者たちは癒しを見いだしていく。そして、そこで働く看護師や職員らは、患者たちに寄り添い続ける。誰にとっても生き生きと魅力的なアダマン号という場所と、そこにやってくる人々の姿をカメラが優しいまなざしで見つめる。監督はニコラ・フィベール。

 

 と上記のあらすじに書いてある通りの映画だった。それ以上でもそれ以下でもない。デイケアセンター(カフェが併設してあるらしい)が舞台というだけあって、ドキュメンタリーが製作しやすいのかなと思った。

 

 まあもう少しメリハリのある動きのあるドキュメンタリー映画のほうが個人的には好みだが(私だけでなくほとんど人がそうだと思うが)、せっかく日仏合作映画がこうやって大きな映画祭で最高賞を受賞したのなら(映画祭を過剰に評価するわけではないが)、日本のシネフィルの端くれとしては文化を支えるために観に行かなければならない作品というのがあって、まさしくこれがその作品だったと思う。最近は日本とフランスが合作で多くの作品を作っていて、その中でも『マイスモールランド』と『アダマン号に乗って』はその集大成だと思うが、今後もそういう良作を続けて製作して欲しいと思う。