@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『パリタクシー』

 

『パリタクシー』(Une belle course)

無愛想なタクシー運転手シャルルは、金も休みもなく免停寸前で、人生最大の危機に陥っていた。そんな折、彼は92歳の女性マドレーヌをパリの反対側まで送ることに。終活に向かうというマドレーヌは、シャルルに次々と寄り道を依頼する。彼女が人生を過ごしたパリの街には多くの秘密が隠されており、寄り道をするたびに、マドレーヌの意外な過去が明らかになる。そしてそのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かしていく。
監督&脚本はクリスチャン・カリオン。出演はダニー・ブーン(シャルル)、リーヌ・ルノー(マドレーヌ)ほか。

 

 簡単な感想。自分がしゃべりたくないなと思う日に限ってめんどくさいコミュニケーションが始まる。そんなめんどくささをシャルルは拒否せずマドレーヌとのコミュニケーションを受け入れる。このめんどくささが肝であると同時に成功への鍵であることは自明だろう。(私はこの手のコミュニケーションの幾度となく避けてきて今の味気のない苦しい生活があるのだが、本当はこの映画のシュルルのようなコミュニケーションを取って生活したほうがいいに決まっている)

 

 ラストのシャルルへの財産分与やマドレーヌが出所してからの人生が全く触れられてないなどの脚本の問題はあるにせよ、語り部としての高齢女性と聞き手としての中年男性の映画が作られたことにこそ意味があると思う。

 

 またこの映画でがEtta Jamesの"At Last"が効果的に使われている。マドレーヌの新しく生まれ変わった気持ちを表現していると思うが、夫からの支配や過去の辛い気持ちなどから解放された意味合いも含まれていると思う。フランスの映画だが使われている曲はほとんどアメリカの歌手の歌だった。

 

 あと日本語タイトルがダサすぎるので、改善してください。普通に都市の名前が入っている日本の映画あまりないでしょ?洋画の邦題だって同じようにしてくださいよ。