『マジック・マイク ラストダンス』(Magic Mike's Last Dance)
元ストリップダンサーのマイクは破産して全てを失い、現在はバーテンとして働いていた。そんなある日、彼は資産家の女性マックスと出会い、ある依頼を受ける。依頼内容は、ロンドンの歴史ある劇場で一夜限りのストリップステージを成功させることだった。人生の再起をかけてロンドンへ向かったマイクは、さまざまな思惑を抱える人々から反発を受けながらも、世界中から集まったダンサーたちとともに人生最後のショーを成功せさるべく奮闘する。
監督はスティーヴン・ソダーバーグ・出演はチャニング・テイタム(マイク)、マックス(サルマ・ハエック)ほか。
スティーヴン・ソダーバーグ監督が同シリーズに復帰したそうだが、私はあいにく2作目を観たことが無く、『マジック・マイク』=テイタム&ソダーバーグだと思っていたので、ソダーバーグが『マジック・マイク』に復帰する感動みたいなものはあまりない。
本作ではコロナ禍で仕事がなくなり生活に困窮するマイクなのだが、大変リアルである。テイタムはもしかして同じくコロナ禍で廃業した同業者たちを応援するためにこの映画を制作したのかと思う。映画の中ではあまりコロナ禍で生活困窮している感あんまり出てなかった気がするが。
ということでひょんなことから資産家女性マックスのためにマイクが頑張るのだが、文字通りそのひょんなことから始まる映画である。マックスにとってはマイクは空から飛行石と共に落ちてくるシータみたいなもんである。そうこの映画は女性の妄想を叶えるみたいな映画である。そしてそれがめちゃくちゃ面白い。
まあナレーションが上手くいきていない気もするが、ラストと銘打っているだけあってラストの踊りはお祭り感があって楽しいし、途中で悪い企みを実行するところなんて急にソダーバーグみたいで面白かった。