@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『地下室のヘンな穴』

やっぱり私はフランスのコメディが苦手らしい

 

『地下室のヘンな穴』

平凡な中年夫婦アランとマリーは怪しげな不動産業者に案内され、郊外に建つモダニズム風の一軒家を下見に訪れる。不動産業者は購入すべきか迷う彼らに、奇妙なセールスポイントを教える。それは、家の地下室に空いた穴に入ると「時間が12時間進み、肉体が3日分若返る」というもの。夫婦は半信半疑でその家に引っ越すことを決めるが、やがてその穴の存在は、彼らが胸の奥深くに秘めていた欲望や衝動を呼び覚ましていく。

 

 この手のテーマの映画はよくあるし(それこそ世にも奇妙な物語で取り上げられていそうだ)、女性は容姿についてで男性は性器について衰えていくことに抗いというあまりひねった感じなくほとんどステレオタイプまんまだ。笑える要素も特になく、とにかく新鮮味にかける。まあ全体から漂う不穏な空気の演出や音楽だけで登場人物の落ちていく様が分かる演出は面白かった。

 

 そして何より苛立ったのが、トンチキ日本描写だ。アランの親友でチンコに大変コンプレックスがあるジェラールでチンコが機械でできているというトンデモ設定なのだが(若いガールフレンドのためらしく、ジェラール本人も浮気性で女性への手癖が悪い感じだ)、そのチンコの取り付け手術をなんと日本でやったという設定だった(笑)まあね、フランス人からしたら日本はそういうイメージなんだろうね...しかも手術室でのやりとりがいかにもフランス語が分からない劣った日本人みたいな描かれ方で大変人種差別的だと思う。手術した男性の先生はもしかして高須クリニックがモデルかな?だとしたらあってるのかもね...それでも酷いけどね。そしてそのチンコのことしか頭にないジェラールがフランスに帰国するときの機内で出会った日本人CAの人とイイ感じになりそのまま彼女になるというオチ(結果的にジェラールの浮気性が原因で別れるが)。あの演出でその日本人女性の描き方は完全に白人男性が好きな日本人女性の愚かさみたいな馬鹿にした印象を受けるし...まあフランス人の中にも結局日本人はじめアジア系はこんな感じなんだと思うと絶望した...やっぱり私はフランスのコメディ映画が苦手らしい。