@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ドライブ・マイ・カー』

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『ドライブ・マイ・カー』

 

村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に収録された短編「ドライブ・マイ・カー」を、「偶然と想像」でベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した濱口竜介監督・脚本により映画化。舞台俳優で演出家の家福悠介は、脚本家の妻・音と幸せに暮らしていた。しかし、妻はある秘密を残したまま他界してしまう。2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島へ向かう。そこで出会った寡黙な専属ドライバーのみさきと過ごす中で、家福はそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。主人公・家福を西島秀俊、ヒロインのみさきを三浦透子、物語の鍵を握る俳優・高槻を岡田将生、家福の亡き妻・音を霧島れいかがそれぞれ演じる。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画では初となる脚本賞を受賞したほか、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞の3つの独立賞も受賞。また、2022年・第94回アカデミー賞では日本映画史上初となる作品賞にノミネートされたほか、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞とあわせて4部門でノミネートとなる快挙を達成。第79回ゴールデングローブ賞の最優秀非英語映画賞受賞や、アジア人男性初の全米批評家協会賞主演男優賞受賞など、全米の各映画賞でも大きく注目を集めた。(映画.comより)

 

 まず感情をうまく表に出せない男性が時間をかけて悲しみを他人と共有し吐露するというのを舞台劇と本読みを通して行うというところと、ローカル色を強くだしたのが海外に受けたのだろうと思う。映画もメッセージは分かるし、非常に丁寧に作ってあった。

 

 しかし厳しいことを言うけど、この映画はやはり村上春樹が原作であることが最大の私にとって受け入れられなかったところだ。ところどころ出てくる春樹が無理過ぎたのだ。まずあれだけ散々前半に出てきた妻の音が後半全く出てこず、最終的に男性たちのセリフを通してだけしか人物描写がされていない。音の主体性は全く回復しないし、最後までよくわからなかった。ただセックスして物書きするだけの印象にとどまっており、3時間近くある上映時間で全く音が後半出てこないってすごく都合の良い存在だ。これが正直海外に受けたのかと思うと、悲しい。海外メディアはこの映画における女性描写はちゃんと批判しているのか...