@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『オートクチュール』

 

オートクチュール』(Haute Couture)

 

ディオールオートクチュール部門でアトリエ責任者を務める孤高のお針子エステルは、次のコレクションを最後に引退することを決めていた。準備に追われていたある朝、エステルは地下鉄で若い女性にハンドバッグをひったくられる。その犯人ジャドの滑らかに動く指にドレスを縫い上げる才能を直感したエステルは、彼女を警察へ突き出す代わりに見習いとしてアトリエに迎え入れる。反発しあいながらも、時には母娘のように、そして親友のように、美を生み出す繊細な技術をジャドに授けていくエステルだったが……。

 

 まず話の内容が大変私の好みである。異なる生き方をしてきた二人があることで出会いそこから人生が交差し新たな何かを作り出す映画はやはり面白い。特に最近個人的に職場の人間関係に嫌気がさし退職予定の私にはささりまくった。

 

 最近観たフランス映画だと『ローズメイカー 奇跡のバラ』と話が非常に似ていた。しかし『ローズメイカー...』は人工薔薇を作り出すことと人間を育てることの比喩が上手くいっていたが、本作はオートクチュールということもあってかこういう小物があまり人間の成長の比喩になっておらず、少し映画として盛り上がりに欠けている感じは否めない。

 

 それでも職場の人間関係やジャドの親友との関係や新しい職場でできた友達との関係の描かれ方は大変良かった。ジャドみたいな親の介護を若くして背負っている子に一番必要なのって、お金だけじゃなく新しい居場所だよなって改めて感じた。