『シラノ』(Cyrano)
剣の腕前だけでなく、すぐれた詩を書く才能を持つフランス軍きっての騎士シラノは、自身の外見に自信が持てず、思いを寄せるロクサーヌにその気持ちを告げることができずにいた。そんな彼の思いを知らないロクサーヌは、シラノと同じ隊のクリスチャンに惹かれ、シラノは2人の恋の仲立ちをすることに。愛する人の願いをかなえるため、シラノはクリスチャンに代わって、自身の思いを込めたラブレターをロクサーヌに書くことになるのだが……。
まず美術と衣装が凄い。細部までにきちんと作ってある。舞台作品をそのまま脚色せず映画化したような作品である。音楽も所謂王道のミュージカル作品のようである。
しかし舞台作品をそのまま映画化したせいで大変退屈な作品になってしまっている。まず音楽が全く耳に残らない。それ以上にロクナーヌの人物描写に難があるというか、魅力が無さ過ぎて...ミュージカルの前に恋愛映画なのだからやはり登場人物に魅力が無いとダメではないか。