@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ウエスト・サイド・ストーリー』

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『ウエスト・サイド・ストーリー』(West Side Story)

 

1950年代のニューヨーク。マンハッタンのウエスト・サイドには、夢や成功を求めて世界中から多くの移民が集まっていた。社会の分断の中で差別や貧困に直面した若者たちは同胞の仲間と集団をつくり、各グループは対立しあう。特にポーランド系移民の「ジェッツ」とプエルトリコ系移民の「シャークス」は激しく敵対していた。そんな中、ジェッツの元リーダーであるトニーは、シャークスのリーダーの妹マリアと運命的な恋に落ちる。ふたりの禁断の愛は、多くの人々の運命を変えていく。

 

 本作は1961年の『ウエスト・サイド物語』を忠実に再現した作品であるが、しっかりとリメイクした魅力もある作品だ。まずスピルバーグ監督が撮っているだけあって、ミュージカルシーン以外のシーンがよく出来ている。最近のミュージカル映画は歌唱シーン以外少し微妙なことが多いが、本作は巨匠が撮っているだけあって手が抜いてあるシーンは全くない。例えば冒頭のシーンは街の再開発シーンから始まりドラム缶を通して、ジェッツの人々たちが登場するんだけど、それだけでこれは地下にいる人々の話なんだということが分かる。また体育館でのダンスシーンの照明の使い方とか、リノとベルナルドの死体が発見されるシーンの影の使い方とか、地下鉄のシーンとかとにかくすごい。ミュージカルシーンもオリジナルに忠実であるが、"America"や"I Feel Pretty"とうはよりダイナミックになって、舞台も一つの場所でなく移動したりして大変豪勢になっている。歌だけでなくダンスシーンもすべて良かった。スピルバーグ監督が恋愛を上手く撮れるのか観る前から不安要素であったが、やはりオリジナルに忠実に作ったおかげで違和感はない。作品のメッセージも非常に今日的なもので是非多くの観客に観てほしいと願う。

 

 一つ悪いところをあげるのなら、やはり主演トニーを演じたアンセル・エルゴートが過去に行った未成年女性に対するSexually Assaultingを行った件があり、より本作のトニーがマリアを口説くシーンは観ていて冷や冷やした。