@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ビーチ・バム まじめに不真面目』

不真面目するにも金が要りよう

 

f:id:GB19940919:20210524225936p:plain

 

『ビーチ・バム まじめに不真面目』(The Beahbum)

 

フロリダ州マイアミ。ムーンドッグは自由奔放かつ底抜けに明るい性格の詩人だった。デビュー作を出して以降ほとんど詩を書いていなかったこともあり、世間では既に過去の人となっていたが、ムーンドッグはそれを気にも留めていなかった。と言うのも、資産家の妻、ミニーのお陰で家計を心配せずとも暮らせる状況にあったからである。ムーンドッグは毎夜パーティーに繰り出してはドラッグと酒を堪能し、視界に入った女性を片っ端から口説くという気ままな生活を送っていた。

ところが、そんなある日、ミニーが交通事故で亡くなってしまった。遺産の半分はムーンドッグに渡るはずだったが、それに待ったをかけた人物がいた。それはムーンドッグとミニーの娘、ヘザーであった。ヘザーは自堕落な生活を送る父親を苦々しく思っており、これを機に更生させるべく「パパが真っ当な生活を送れるようになるまで、遺産は私が管理します」と言った。ここに至り、ムーンドッグは初めて大人としての自覚を持つことを余儀なくされたが、今までの生活がそう簡単に変えられるわけはなかった。

 

 映画の内容を言いえて妙なサブタイトル"まじめに不真面目"という通り、ムーンドッグは本当にダメ男である(笑)本当に詩の才能があるのかと思ってしまう。(あの詩でピューリツァー賞を果たして受賞できるのか...)

 

 ということで不真面目して酒やら大麻やら女やらしたいことするのもまずはお金が必要なのだ。そのためだけにムーンドッグは詩をかくという労働をするのだが...やはりどの世界においても金が要りようである(笑)だからこそそれをあざ笑うかのように最後は金を燃やす。ムーンドッグ、テキトーに生きているようでしっかりしているのだ。

 

 映画は全体的に面白かったが、ムーンドッグがお金を得るためにフリッカーと暴漢みたいなことをした描写はいらないと思う。暴力だけには訴えないのがムーンドッグの生き方だと思うし、暴力に頼ると登場人物の人間性がぶれて映画的にも良くない。あとアジア系女性の描き方もネイリストとバーで白人男性を性的に誘惑しているだけの役でかなりステレオタイプであった。