@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

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『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』(Venom: Let There Be Carnage)

 

「悪人以外を食べない」という条件でエディの体に寄生した地球外生命体シンビオートのヴェノムは、食欲制限を強いられ不満を抱えながらも、エディとの共同生活をそれなりに楽しんでいた。そんな中、ジャーナリストとして未解決事件の真相を追うエディは、刑務所で死刑囚クレタス・キャサディと再会する。クレタスは猟奇殺人を繰り返したシリアルキラーで、死刑執行が迫っていた。エディに対し異様な興味を示すクレタスは突如として彼の腕に噛み付き、その血液が人間とは異なることに気づく。そして死刑執行の時、クレタスはついにカーネイジへと覚醒する。

 

 正直前作は全く覚えていないのだが、大きく違う点はまず監督がアンディ・サーキスに代わった。彼は俳優でもあるので、同じく俳優の意見に耳を傾けるのであろう、本作は主演のトム・ハーディも製作兼脚本に参加している。トム・ハーディのインスタをフォローしているので知っているのだが、彼はよくヴェノムのファンアートをインスタで共有していた。そのためおそらくエディとヴェノムの関係が非常にブロマンス(というかほぼ夫婦)受けしているのを知っていたのであろう。本作の脚本にはヴェノムとエディの掛け合いが夫婦のようで面白かったし、見事にファンの2次創作をうまく引用しているように見えた。基本的にファンに媚びを売る映画はつまらないが、この映画のファンへの媚びは嫌らしいものではなく、とても観ていて純粋に面白いと思える。また二次創作が本編へと引用されたのは音楽もで、本作では映画の途中にヴェノムが仮装パーティに参加するのだが、そこでラップを披露しているのがイギリスのラッパーであるLittle Simz(リトル・シムズ)だ。彼女は非公式であるがヴェノムにインスパイアーされた曲『Venom』を実は発表している。とてもクールな曲で、正直エミネムの曲よりこっちのほうがカッコイイ。

 

 

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それを知ってか知らずか、続編ではこの曲を正式に採用。映画の本編とエンドロールに流すというVIP対応をしている。しかも本人も出演。とにかく本作はファンの声が届いた作品と言えよう。

 


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 次に本作はヴィランが二人いてカーネイジを寄生しているクレタスとその恋人であろうフランシスが魅力だ。まず二人を演じるウディ・ハレルソンナオミ・ハリスがあまりに芸達者なので本当に魅力的だし、二人の関係がRide or Dieみたいで面白かったし、ボニー&クライドみたいだなと思ったら、劇中でも同様のツッコミがあった。なんというかエディとアンの関係が完全に上手くいかず、クレタスとフランシスも結局破滅的な関係を迎えストレートカップルは上手くいかないのに、エディとヴェノムは上手くいくのは面白い対比だと思う。まあ正直言うと、フランシスの役どころが微妙でなんか足を引っ張るような見せ場が多いし最後は死ぬので非常に可哀そうな役どころだ。