ツッコミはご法度
『G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ』(Snake Eyes: G.I. Joe Origins)
人気キャラクターでもある漆黒の忍者スネークアイズを主人公に、マスクで顔を隠し謎に包まれたスネークアイズがいかに誕生したかを描く。日本の闇の組織からある男の命を救ったスネークアイズは、秘密忍者組織「嵐影」への入門を許可される。600年にわたり日本の平和を守ってきた嵐影だったが、悪の抜け忍組織と国際テロ集団「コブラ」の連合軍による攻撃にさらされ、危機に瀕していた。スネークアイズは嵐影の3つの試練を乗り越え真の忍者となり、世界を守るため戦う。
刀を持ったヤクザと富士山が見える東京の空港と忍者が守るお城が出てくる時点で、いわゆるおバカ映画であるし、ツッコミはご法度系映画でもある。それでもステレオタイプであるのは否定できないし、この映画はその文脈で批判されたら本当にその通りだし言い訳できないと思う。まあ全体的に面白かったし、何よりヘンリー・ゴールディングはアクションもできるのかと思うと、本当に将来大物になるなと思う。
それより私はこの映画を吹き替え版で観たのですが(というか吹き替え版しかやってなかった)、吹き替え版を久しぶりに映画館で観たというブランクもあったのですが、とにかく吹き替え版というものに対して嫌悪感がすさまじかった。まず主人公のヘンリー・ゴールディングにあの吹き替えの声はさすがに合ってないだろう。もっとクールな感じの声で吹き替えしないとだめだと思う。まあ日本は吹き替えというか声優のファンダムが恐ろしいほどデカいので、それに配給が目くばせしたキャスティングなんでしょうけど...