@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』

 

『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』

 

 1992年のアニメ放送開始から30周年となる「クレヨンしんちゃん」の劇場版30作目。おなじみのギャグを満載しながら繰り広げられる忍者アクションと、しんのすけの出生にまつわる謎をテーマにした物語が展開する。5年前の雨の日、野原ひろしとみさえの間に赤ちゃんが生まれた。ひろしが考えた名前のメモは濡れてほとんど読めなくなっていたが、かろうじて読めた文字から「しんのすけ」になった。それから5年の歳月が流れたある日、野原家にちよめと名乗る女性が訪れ、自分がしんのすけの本当の親だと主張する。突然のことにひろしとみさえは戸惑うが、身ひとつでやってきたちよめを追い返すわけにもいかず、ひとまず彼女を家に泊めることに。するとその夜、謎の忍者軍団が野原家を襲い、ちよめとしんのすけが連れ去られてしまう。(映画com.より引用)

 

 今回は野原一家を中心に物語が展開していくが、後半になるとしっかりとカスカベ防衛隊の見せ場もあって個人的には大満足である。映画のモチーフとかテーマが近年観た『シャン・チー』とか『私、ときどきレッサーパンダ』に非常に似ていた。クレヨンしんちゃんの映画スタッフには海外映画好きがいるので、おそらく少なからず影響を受けたのではないかと思われる。家族愛がテーマであるが、忍者の里の保守性だったり家父長制だったり男性だけが伝統を継ぐことへの皮肉みたいなものが映画の随所にきいており、クレヨンしんちゃんのスタッフはしっかりと価値観を自分たちなりにアップデートしているなと感じた。個人的には忍びの里で虐げられているくのいちの描写が物足りないと感じた。