『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』

インドの『下町ロケット』

『ミッション・マンガル　崖っぷちチームの火星打上げ計画』

　インドではアジア初の火星探査機打ち上げ成功の裏には再起をかけた科学者たちがいた。『パッドマン　5億人の女性を救った男』の主演とスタッフが再集結している。

　観る前から何となく予見していたが、やはりインドの愛国映画であった。女性科学者たちがとんでもないくらいの活躍を見せるのでHidden Figureを彷彿とさせる胸熱な展開もあるが、まあ国のためなら子持ちの母親でもシングルでも頑張ってください、その代わりにインドから出ていくのは許しませんよと言っているような感じ。せっかくセックス・ポジティブな女性科学者というインド映画では珍しい女性が出てきたのに、最終的に彼女はNASAではなくインドの宇宙開発チームに残るし。(まあHidden Figureも愛国位主義的な話ではあるが)　話は面白いのに、『下町ロケット』みたいで好きじゃない。まあ所詮宇宙開発なんて、人々を愛国主義的な方向へと導かないと開発する動機ができないからでしょうけど。あと童貞イジリやつまらない見た目イジリもあり、そこも勿体無い。