@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』

映画は芸術である前に労働だ

 

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『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』

 

 ハリウッド映画の裏側で活躍するスタントウーマンに焦点を当てた本作。1910年代のスタントウーマン登場から現在までのスタントウーマンを歴史を紐解き、若いスタントウーマンがベテランのスタントウーマンと会話しながら進むというドキュメントである。

 

 まず業界で活躍できるスタントウーマンが少ないのは、まず女性のアクション映画が少なくまた女性のアクション監督が少ないからだという指摘で、これは映画全体特に女性が主人公の映画が少ない女性監督が少ないという主流な人々の問題がそのままスタントウーマンたちにも言えるということ。

 

 1910年代に登場した映画が当初は移民や女性たちの職場となっていたらしく(おそらく賃金が安いからだと思う)、しかし映画が金脈となると知ると男性たちが進出してきて勝手に男性の職場になっていったこと、そしてアクションも勝手に男性たちが主流になっていったこと。(そのためスタントウーマンたちが何かするたびに"女性"というダブルスタンダートに遭遇するという) これは本当に芸術どうこうの問題ではなく、労働問題であるなと思う。これは現代にも繋がっている問題で、例えば芸術なんだから多少の人権侵害なんて我慢しろや昔はこうだったのだから仕方ないや今となってはアウトだあよね的な理論は通じず、その当時から労働問題として定義していた女性たちがたくさんいたということをこの映画は示している。

 

 また一瞬ではあるが、リブート版『ゴーストバスターズ』(2016年)の監督ポール・フェイグ監督が登場する。久しぶりにゴーストバスターズを観たくなった。