アイドル…
『ファイティン』(Champion)
映画の最初から最後までマ・ドンソクのアイドル映画であった。もちろん最高の。だって小さい子どもと絡ませたり、costocoの警備員をさせてみたり、ラブホのホテルで遊ばせて見たり、明らかに監督の「こんなマ・ドンソク初めて見たでしょ?」的な意思を感じるのだ。
映画全体はとてもユーモアに溢れていて(別に全てに笑えたわけではないが)、こちらが韓国の大衆に向けたエンタメ映画であるのだなと思うし、私もこういう底抜けに笑える韓国映画は久しぶりに観た。(いつも韓国映画といえば、名作だし感動させられるものが多いが疲れるのも多いじゃん)
アームレスラー役ということでマ・ドンソクのルーツに限りなく近い映画である。またマ・ドンソクが出てるだけでみんなが観たいと思うので、彼は韓国映画界のロック様的な立ち位置を獲得している。
映画の中で特に印象的なのは、マ・ドンソク演じる寡黙だけど根が優しいため周りから信頼され愛される男とイケメンだけどコンプレックスの塊で口先だけで生きてる舎弟の男、この二人の対比が印象的だった。
一応指摘しておくと、女性は家事をしているか年齢問わず男性を常に気にかける都合の良い役である場面が多かった。