@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『君の名前で僕を呼んで』

f:id:GB19940919:20190127194324p:plain

 

君の名前で僕を呼んで』(Call Me By Your Name)

 

・大変美しい映画だった。

・北イタリアの景色、ヘレニズム彫刻と負けないぐらい各世代の男性の裸を美しく撮っている

・桃が効果的に使われているんだけど(尻の比喩でしょたぶん)、映画全体から桃のような甘い匂いのする映画だった

・映画を通してずっとティモシー・シャラメとアミー・ハマーは上半身裸んだけど、観ているこっちがなんかイケない気分になってくる、しかもパンツ下からのショットが多く若干のフェティシズム感が...

・映画のラストで失恋したティモシーにお父さん役のマイケル・スタールバーグが色々アドバイスするんだけど、突然饒舌に話し始めるシーン(脚色した方の一番言いたいことが詰まっている)がおそらく本作の肝部分なんですけど、ちょっと急に何喋りだしてんの?的な気分になって話している内容が全く入ってこない。あんな変に説得されるくらいなら、息子が失恋して無言で車で迎えに行った母親のほうがよっぽど素晴らしいと思う。

・素晴らしい映画だと思うけど、主演二人の年齢差が気になる。高校生と大学生の恋愛といっても、一方は未成年だし一応。

・何度もユダヤのことを二人が話すので、ユダヤ人としてのアイデンティティについて強調したかったんだなと思う

・北イタリアでカソリックの信仰が強いところで二人はクィアとしての意識に目覚めていくんだけど、でもあまりそこは強調されていない。これは最近のクィア映画でよくある傾向。

・もともとエリオット家はゲイの叔父が訪ねてくるところから、ゲイ・フレンドリーな一家であることが分かるん。

・二人の恋が成就した夏、二人が失恋を意識した冬っていう対比、すごく王道のラブ・ストーリーだと思う。

・大変よくできた映画ではあるが、主演二人を含め眩しい映画なので、そのへん....

・母親を含め女性の描き方はけっこう都合がいい感じなのは指摘しておく