@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『レッド・スパロー』

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レッド・スパロー』(Red Sparrow)

 

一言で言ってしまえば、かなり雑な映画だった。特に伏線が回収されるシーンなんてクラシック音楽を壮大に流すことで色んなことを胡麻化している気がするのだ。そして何より一番気になったのが言語問題である。主人公のジェニファー・ローレンスをはじめ主要キャストはほとんどがロシア人という設定なのだが、普段しゃべる言葉も英語だがところどころロシア語も喋るのでめちゃくちゃ違和感がある。スパイとして仕掛ける以外は言語を統一すべきだったと思う。またバレリーナ役のジェニファー・ローレンスはかなり魅力的で素晴らしいのだが(特に冒頭のバレエシーン)、バレエが題材の映画でよくある役を取り合う女性たちというお決まりのステレオタイプがひどすぎて見ていられなかった。(競争ならどの業界にもあるでしょ。)またセックスを武器にするスパイというのも少し古い気がする。

 

そんなけなしまくってる映画でも私が一番引き込まれたのは、セックスを武器にするレッドスパローでも心の葛藤をしっかりと描いた点である。なんでも国家のために捧げるスパイではなく、国家の計画に巻き込まれることを賛美せず、苦痛と描いている点はよい。またジェニファー・ローレンス演じるスパローの心の葛藤もよい。彼女は強い性格の持ち主ではあるが、それを打ち砕いて支配してやろうと息巻く男たちに何度もレイプされそうになったり、もしくは実際されたりするのだが、そのたびにぼこぼこに相手を殴ったり、もしくは相手の心理に入り込み「セックスと支配の関係」を暴露するのだ。そのたびに彼女の心は傷つくのだが、それをしっかり描いている。そのためラストにジェニファー・ローレンスがロシア政府から表彰されるシーンはすごく見ていてすっきりする。

 

話は変わるが、去年の傑作『アトミック・ブロンド』のようにアクションで戦ってくれることを期待してのだが、そもそも『レッド・スパロー』とはスパイのアプローチの仕方が違う。しかし両方ともスパイ本人が傷つくという描写を入れていたが、やはり私は『アトミック・ブロンド』のほうが好きだ。それなのに『レッド・スパロー』のほうがBox Officeが高いという...比べてはいけないが.....

 

②主人公がまず女性であり、明確に会話する。また上司役で冷徹な女性スパイもたくさん出てくる。

③ロシアにあるセックスを武器にするスパイ集団というのはかなり...

④レイプシーンや同意が怪しいセックスシーンがあり、観ていてこっちが痛くなる拷問のシーンがたくさん出てくる(気分が悪くなる)

⑤全く関わっていない

⑥⑦ある意味で経済的困窮にいる女性の出世ストーリーである、また社会主義の中で活躍する女性の話でもある(逆に言えばそういう政治体制だからこそできたスパイだ)