@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』

 

ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』 (Mission: Impossible - Dead Reckoning Part One) [2023年アメリカ]

 

IMFのエージェント、イーサン・ハントに、新たなミッションが課される。それは、全人類を脅かす新兵器を悪の手に渡る前に見つけ出すというものだった。しかし、そんなイーサンに、IMF所属以前の彼の過去を知るある男が迫り、世界各地で命を懸けた攻防を繰り広げることになる。今回のミッションはいかなる犠牲を払ってでも達成せねばならず、イーサンは仲間のためにも決断を迫られることになる。監督はクリストファー・マッカリー。出演はトム・クルーズ(イーサン)、サイモン・ペッグ(ベンジー)、レベッカ・ファーガソン(イルサ)、ビング・レイムス(ルーサー)、バネッサ・カービー(ホワイト)、ヘンリー・ツェーニー(ユージーン)、ヘイリー・アトウェル(グレース)、イーサイ・モラレス(パリス)ほか。

 

 初めに自分たちが撮りたいと思ったアクションシーンを撮影して、そこから整合性を取るように脚本を仕上げていったそうで、それは観て納得した。随所で「ここは一体何のシーンだ、何の話をしてるの、一体なぜ彼らはここにいるのか」と感じて脚本は実際めちゃくちゃだと思う。しかしアクションは凄いので脚本の悪さは気にならない(作り手もそれは分かって作っているはずだ)。

 

 全体的には娯楽作として面白かったのだが、どうしても許せない不満の残るシーンが2つあって、1つ目は時間配分について。上映時間が3時間近くあるアクション映画なので、どうしても登場人物たちのアクション要素のない会話シーンが退屈になっていた。感じ方の問題かもしれないけど私にはすごく退屈だった。それに前述したとおり何を話しているのか分からないうえに会話のシーンがやたら長くて(特に冒頭のシーン!)、早く誰か爆破を起こしてくれって神頼みしてしまった。2つ目はユーモアとシリアスのバランスの悪さだ。ユーモアは「まあ面白いね」程度なのだが、そこにメインキャラクターであったイルサの死が絡んできて、すぐにその座を新しい女性キャラクターのグレースに取って代わるので観客の感情がイーサンに追いつかない。結局イルサもイーサンにとっての冷蔵庫の女だったのかと思うとすごく残念だし、それこそその辺のアクション映画とあまり変化がないモノになってしまい、それはこのシリーズにはマイナスな要素だと思うのだが。イーサンに関わった女性が次々に死を迎える点は007をしっかりなぞっていると思うのだが、シリーズ的にはどう考えても『ワイルドスピード』化しているので、もしかしたら死んだイルサも生き返るかもしれない。その展開を期待するしかない。

 

 あと本作は全体的に『カリオストロの城』をすごく意識していると感じたのだが(作りてからは特に明言無し、と言うかこれは日本の観客の意識の問題)、あの警察は完全に銭形だし、グレースは峰不二子だし、イーサンはルパンだし、あの黄色い車なんてまんまあの車だし、この類似はすごく気になった。