@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『AIR エア』

 

AIR エア』(AIR)

1984年、ナイキ本社に勤めるソニー・ヴァッカロは、CEOのフィル・ナイトからバスケットボール部門を立て直すよう命じられる。しかしバスケットシューズ界では市場のほとんどをコンバースアディダスが占めており、立ちはだかる壁はあまりにも高かった。そんな中、ソニーと上司ロブ・ストラッサーは、まだNBAデビューもしていない無名の新人選手マイケル・ジョーダンに目を留め、一発逆転の賭けと取引に挑む。

監督はベン・アフレックス。脚本はアレックス・コンベリー。出演はマット・デイモン(ソニー)、ベン・アフレックス(フィル)、ジェイソン・ベイトマン(ロブ)、ヴィオラデイビス(デロリス)ほか。

 

 怠け者で仕事が嫌いでスポーツ嫌いの私からすれば地獄のような映画である。まあ「Bruce Springsteenの"Born in the U.S.A."がアメリカの自由を讃えつつ実はベトナム戦争の復員兵が再就職できずに苦悩することを歌っているんだ」というセリフがあることにはあるが、最終的にこの映画はアメリカ勤勉精神を讃えているかなりアメリカン・ドリームな映画である。久しぶりに観たぞ。

 

 またこの映画は随所に80年代のヒットソングが使われているが、逆にヒットソングが無ければかなりしょっぱい平凡な映画だと思う。これは製作会社のワーナーに救われたとしか言いようがない。それくらい音楽が無ければつまらないと思う。

 

 電話が重要なモチーフとして使われているが(同時に時代設定を教えてくれる便利なツールでもある)、ソニーがデロリスに説得されるのも完全に1対1になれる電話だ。これでデロリスがソニーを完全に信用しているのが分かるし、何よりあの企画会議の中で唯一の黒人女性であるデロリスにとって安全な場所から自分の意見を述べれる電話は非常に重要な交渉道具だからだ。この映画しっかりそこを描いている。そこは良かった。

 

 エア・ジョーダンもそうだが80年代の成功者というのは何かと自分の名前を建物なり賞なり商品に入れたいらしい。フィルはよく分からない日本なのか仏教なのか詳しくは分からない東洋思想に影響を受けつつ根底はガッチガチにアメリカの企業家なのは結構リアルな人物業者だと思う。