@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『長ぐつをはいたネコと9つの命』

長ぐつをはいたネコと9つの命』(Puss in Boots: The Last Wish)

ドリームワークス・アニメーションのヒット作「シュレック」シリーズから誕生した人気キャラクター、「長ぐつをはいたネコ」ことプスを主人公に描く長編劇場アニメの第2弾。帽子に羽根飾り、マントと長ぐつがトレードマークのお尋ね者の賞金首ネコ、プス。剣を片手に数々の冒険をし、恋もした。ところが、気が付けば9つあった命は残り1つになっていた。急に怖くなり、賞金首でいることをやめて家ネコになることにしたが、プスを狙う敵の襲来を受け、平和な生活はすぐに壊されてしまう。そんな時、どんな願い事もかなうという「願い星」の存在を知ったプスは、再び命のストックを得るため旅に出る。
監督ジョエル・クロフォード。声の出演はアントニオ・バンデラス(プス)、サルマ・ハエック(キティ)ほか。

 

 前作の『長ぐつをはいたネコ』長編作品から10年ほど経過している。全体的に非常に面白い作品だった。『コンペティション』に次ぐアントニオ・バンデラス祭りで、アントニオ・バンデラス大好きな私にとって大変ありがたい祭りである。私がどれだけアントニオ・バンデラスが好きかというと、『フィラデルフィア』でゲイの恋人役を演じたトム・ハンクスに謎に嫉妬したくらいだ笑 まあトム・ハンクスも大好きなのでたぶん2人の眩しさに嫉妬したのだろう笑 (オタク警報)

 

 本作はその10年前に劇場で観た人間に加齢を感じさせるような内容で、いわゆる中年の危機にさらされるプスを描いている。もしプスが人間だったら、有害で禁欲で沈黙を美徳とする男らしさを描いているとも言えよう。

 

 アニメーションだがプスを恐怖に落として入れる死(狼)の演出は本当に見事で、あの口笛は鑑賞後も耳に残る。そんな死を恐れることをしっかりと認めてそれを周りに打ち明けることで、自分に正直に生きるみたいな作品である。最近『オットーという男』『生きる Living』『ザ・ホエール』といい寿命残り僅かな人間が周囲の人間や本当に自分が一緒に過ごしたい人間(この映画はネコとイヌだが)と和解するというテーマが多いのだが、まあこれは人間関係の一生のテーマだからね、題材にしやすいんだろうね。

 

 あとプスが人気なのは重々承知しているし私も大好きだが、次は是非『シュレック』シリーズの人気キャラであるドンキーの単独長編作品も製作してください。思いっきり笑える感じで。『イニシェリン島の精霊』『EO』に次ぐロバの映画が私には必要なんだ。