年末にワースト映画を選ぶ時ってこういう作品を選ぶよね
『アムステルダム』(Amsterdam)
1930年代のニューヨーク。かつて第1次世界大戦の戦地で知り合い、終戦後にオランダのアムステルダムで一緒の時間を過ごし、親友となったバート、ハロルド、ヴァレリー。3人は「何があってもお互いを守り合う」と誓い合い、固い友情で結ばれていた。ある時、バートとハロルドがひょんなことから殺人事件に巻き込まれ、容疑者にされてしまう。濡れ衣を着せられた彼らは、疑いを晴らすためにある作戦を思いつくが、次第に自分たちが世界に渦巻く巨大な陰謀の中心にいることに気づく。
キャストがやけに豪華だが(なぜかこの監督の作品はいつもキャストが豪華だ)、うすーい脚本とさむーい演出が続く。これを2時間15分くらいみせられる地獄。もはやトレーニングである。(ジムに通ったと思ってる)
そもそもデヴィッドO.ラッセル監督が具体的に脚本を決めておらず、とりあえずキャストに現地集合させ、その場の感じで撮影するというお粗末さ。自らの監督しての才能のなさを役者の魅力でカバーしてもらうという大胆な方法を採用しているにも関わらず、この監督はパワハラとセクハラで有名なのだ。本当に映画の仕事が好きなのか?(そんなクズにお金を払って一週間前にスケジュールをわざわざ組んで観に行った私はもっとクズだろう。純粋に宣伝に敗北し、豪華キャスト陣が出るといううたい文句に負けた。役者は罪だね。)
家族よりも尊い戦友が(結局家族みたいな関係になる)、世界征服を企む悪徳起業家と権力者と独裁者と戦うという超アメリカ的な話である。(こういうのって一歩間違えると陰謀論に陥りやすいんだよね) 一番盛り上がるであろうラストのスピーチが全く"無"で、ナレーションで無理矢理終わらせるのも強引である。(監督も無理矢理終わらせたと思ってるよコレ)