@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』

マルチバーズ・オブ・サムライミ(笑)

 

 

ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』
(Doctor Strange in the Multiverse of Madness)

 

マルチバースの扉を開いたことで変わりつつある世界を元に戻すため、アベンジャーズ屈指の強大な力を誇るスカーレット・ウィッチに助けを求めるストレンジ。しかし、もはや彼らの力だけではどうすることもできない恐るべき脅威が人類に迫っていた。その脅威の存在は、ドクター・ストレンジと全く同じ姿をした、もう一人の自分だった。

 

 こういう大型作品だとどうしても自分の良さを殺してしまうのがセオリーであるが(それゆえ大型作品は監督交代がよく起きるのだろう)、最近のマーベルは『エターナルズ』を先行として結構監督の作家性を尊重している気がするが、本作でもサム・ライミ監督のホラーテイストがまったりではあるがしっかりと出ていたのが良かった。(個人的にはMCUつながりでスパイダーマンの次に来た作品が本作だったため、そしてその監督が元祖スパイダーマン映画シリーズの監督であったサム・ライミが監督してる事実に感動してしまった。もちろんこれはMCUが狙ってやっているんだろう) ドクターストレンジの能力を上手に使ったアクションや新しく加わったキャストも良い。

 

 しかし個人的に話の内容がすごく嫌だったというか、荒ぶったワンダの母性をみんなで鎮める話で、まあワンダの話は『ワンダビジョン』を観ていなくて彼女の怒りが全く分からなかったんだけど、あんなにフェーズ3で活躍させたワンダを本作のヴィランにそえていいのか?と思ってしまった...もうワンダには幸せになってもらいたかったので、本作でのヴィラン的な立ち位置には不満である。というかMCUは母親の話が全くなかったのにようやく出てきてこんな感じかという印象だし、ナターシャといいワンダといい女性ヒーローのステレオタイプを引き受けた女性に対して扱いが酷いというか...改善して欲しい。

 

 あと個人的にスパイダーマンシリーズで出てきたマルチバースという概念があんまり好きじゃないというか、話が複雑になってきて心が離れてきている(笑)それにスパイダーマンは役者が違うのに、それ以外のヒーローはマルチバースでも役者が同じなのはツッコミを入れてはいけない?(笑)