@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『ザ・ウォッチャーズ』

 

『ザ・ウォッチャーズ』 (The Watchers) [2024年アメリカ]


28歳の孤独なアーティストのミナは、鳥籠に入った鳥を指定の場所へ届けに行く途中で、地図にない不気味な森に迷い込む。スマホやラジオが突然壊れ、車も動かなくなったため助けを求めようと車外に出るが、乗ってきた車が消えてしまう。森の中にこつ然と現れたガラス張りの部屋に避難したミナは、そこにいた60代のマデリンと20代のシアラ、19歳のダニエルと出会う。彼らは毎晩訪れる“何か”に監視されているという。そして彼らには、「監視者に背を向けてはいけない」「決してドアを開けてはいけない」「常に光の中にいろ」という、破ると殺されてしまう3つのルールが課せられていた。監督&脚本はイシャナ・ナイト・シャマラン。出演はダコタ・ファニング(ミナ)、オルウェン・フエレ(マデリン)、ジョージナ・キャンベル(シアラ)、オリバー・フィネガン(ダニエル)ほか。

 

 イシャナ・ナイト・シャマランがまだ24か25歳の監督であることを考えれば、父親と違い原作がある作品で初監督を選んだのは良いと思う。真面目な方なのか、けっこう王道に王道を重ねた演出をとっていたと思う。設定やプロットフォールなどが見受けられるが(そもそもミナの人物設定が全く本作に生かされていない)、そもそもホラー演出が巧みなので気にならないという、やはり大きな音で驚かす王道の演出は怖いなと改めて感じた。

 

 あの森の中でマデリンによる家母長的なパターナリズムの中で自分の人生に籠をしてしまった閉じ込められている仲間たちとミナが脱出するオチを私は期待したのだが全く違った。妖精の存在という、ある種の民間伝承をベースにしたちゃんとした映画だった。

 

 ラストのマデリンが妖精だった(?)ことが判明するのだが、そのオチが「凄い、巧みだ」と感じるか、「微妙、つまらない」と感じるかは、人それぞれだと思うが、超能力を持って人間社会に溶け込んだラストを見るに、これは『アンブレイカブル』『スピリット』『ミスター・ガラス』と同じユニバースじゃないのかと思った。もしかしたら合流するかもしれないかも(望み薄い)。