@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『バッドボーイズ RIDE OR DIE』

 

バッドボーイズ RIDE OR DIE』 (Bad Boys: Ride or Die) [2024年アメリカ]


マイアミ市警の敏腕ベテラン刑事コンビ「バッドボーイズ」ことマイク・ローリーとマーカス・バーネット。ある日、彼らの亡き上司ハワード警部に、麻薬カルテルと関係があったという汚職疑惑がかけられる。無実の罪を着せられたハワード警部の汚名をすすぐべく独自に捜査に乗り出すマイクとマーカスだったが、容疑者として警察からも敵組織からも追われる身となってしまう。頼れるのはお互いだけという絶体絶命の状況のなか、上司が遺した「内部に黒幕がいる」というメッセージを胸に、2人はマイアミを離れて命がけの戦いに身を投じていく。監督はアディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー。出演はウィル・スミス(マイク)、マーティン・ローレンス(マーカス)ほか。

 

 新しい撮影技術を上手く取り込んだことで、『ミッション・インポッシブル』シリーズのように新作を作り続けることに成功しているのが本シリーズですが、本作も最新の技術が遺憾なく発揮されている。一番は拳銃目線のシーンが何回も挿入されているところと、ドローンを使用した迫力ある潜入のシーンだろう。それにヘリコプターが胴体着陸しそうになるシーンのハラハラさはすさまじい。確かにそれ自体は凄いのだが、それがこれ見よがしに挿入されるので「あっそうですが」と冷めた気持ちになる。

 

 あとこれを言ってはお終いだと思うが、マイクとマーカスが良い人には思えないというか、さすがに市街地に拳銃を撃ちまくる警察の存在を許していいのか。悪役とその仲間でも容赦なくマイクとマーカスは殺していくのに、やたら自分たちのトラウマと人生の精神性みたいなモノを強調してくる脚本も全く説得力を感じなかった。マイクとマーカスの妻や家族も、2人のせいで命を狙われるくらいなのに、なぜか怒りを二人にぶつけないのもきれいごと過ぎる(そのくせ甘い家族とのシーンを入れたがるのは何なんだ)。どうせ倫理観なんて崩壊している映画なんだから、マイクが息子を悪の道から正すみたいなぬるい要素は全て排除すべきだ(まあ本作に倫理観を求める人間なんていないだろうけど)。