『アバター ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター』
22世紀、人類は希少鉱物を求めて地球から遠く離れた神秘の星パンドラで「アバター・プロジェクト」に着手。「ナヴィ」と呼ばれるパンドラの種族と人間のDNAを組み合わせた肉体「アバター」を操ることで、人体に有毒な大気の問題をクリアし、鉱物を採掘することが可能になった。この計画に参加した元兵士ジェイクは車椅子の身だったが、アバターを通して自由に動き回ることができるようになった。パンドラの地で、ナヴィの族長の娘ネイティリと恋に落ちたジェイクは、パンドラの生命を脅かす自身の任務に次第に疑問を抱くようになり、星の運命を決する選択を迫られていく。
2009年の時公開時には私はまだ中学生で映画にはあまり興味なくて、また1000円の鑑賞料金にプラスして3Dの料金が400円(メガネ代含む)がかかるのが最大のネックで観にいかなかったのですが(当時の熱狂は覚えている)、2022年に続編が公開されるし、この度リマスターされたというし、アイコニックな映画なので観にいくことにした。
映像はすごく洗練されていて綺麗だ。個人的には3Dで苦行で全然映画に集中できないんだけど、やっぱり『アバター』の3Dは別格だ。
話の内容は古今東西の植民地戦争や資本主義や環境破壊をベースにしているのでよくある話だ。それゆえ訴訟が絶えなかったのはうなずけるし、確かほとんど棄却されていたような。
ナビは世界中の先住民の文化を映画的に生える部分だけを抽出した感じで、どうしても人種差別だ。また白人がナビの長になって救世主になるのはどうかと思う。ナビが最後には主体性がなかった。まあ2009年の公開当時にこの映画を観ていたら私はだいぶ感化されていたと思うが、この13年で批評する側も価値観が変わったというとだろう。そしてそれはいいことだ。今年公開される続編ではその辺がどうアップデートされているのか楽しみだ。