『浜の朝日の嘘つきどもと』WOWOW
福島県南相馬市にある映画館、朝日座は主に旧作映画を上映して地元の住民に愛されてきたが、東日本大震災や新型コロナウイルス禍で経営危機に陥る。閉館を決めた支配人の森田が意を決し古いフィルムを燃やしていたとき、茂木莉子と名乗る女性が東京からやって来る。彼女は朝日座を再建したいと言うが、森田は打つ手がないと決意を変えるつもりがない。だが、莉子はある人との約束を果たすため、映画館を再建すべく、奮闘し始める。
詳しくは知らないが、テレビで放送されていたドラマの前日談を描いた内容らしい。またこの映画に出てくる映画館は実際に存在する映画館のようだ。
まずコロナで経営が難しくなった映画館の立て直す話で非常に現実の世界とリンクした話だ。映画館の経営者と全く関係のない主人公が映画愛と劇場愛のために面識のない地方の映画館のために立ち上がるという内容で、非常にローカルだがとても私の現状と合う内容だった。
主人公が冒頭で映画をお腹をみたされないけど心は軽くするというセリフは大変すばらしい。また随所に他の映画へのオマージュ的なセリフがあるのが大変面白い。
また主人公が映画館を立て直す理由が、自分を助けてくれた高校時代の英語の先生の願いなのだが、その英語の先生が非常に良い先生だ。私も高校時代に唯一波長があったのが英語の先生だったので、この映画の先生の設定はリアルだと思った。