@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

『キングスマン ファースト・エージェント』

本物の紳士は人を殺すことなのか...

 

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キングスマン ファースト・エージェント』(The King's Man)

 

国家に属さない秘密結社である彼らの最初の任務は、世界大戦を終わらせることだった。1914年、世界大戦を裏でひそかに操る闇の組織に対し、英国貴族のオックスフォード公と息子のコンラッドが立ち向かう。人類破滅へのカウントダウンが迫るなか、彼らは仲間たちとともに闇の組織を打倒し、戦争を止めるために奔走する。

 

 まあこのシリーズに上品とか洗練されたみたいなものを求めるのは間違っているので、最初からその視点で本作を批評しようとは思わないよ。そりゃ、本作冒頭でオックスフォード公の妻がいきなり死んで冷蔵庫に入ってダサっって感じだし、あんなに色々やっておいてコンラッドも冷蔵庫に入るし、ラスプーチンを誘惑するためにコンラッドと使って寒いゲイジョーク繰り出すし、ステレオタイプまるだしのロシア人と相変わらずアメリカ人描写の適当さとか、本作唯一の黒人キャラクターのショーラはカッコイイけど正直英国帝国主義の都合が良い存在だし、ポリーなんて男ってなんでこんなめんどくさいの?的なダサ度がやばすぎるセリフを言わせた挙句になぞのオックスフォードとのクソキスシーンが入るし、色々ツッコミたいよ。

 

 でも私が一番気に入らないのは、この映画全体のトーンである。まあ英国にとって第一次世界大戦って暗いものになると思うし、シリアスに描かずにならないんだろう。でもさ、だから戦争を回避しようとするのがオックスフォードのモットーだったじゃん。結局息子が死んだら、動くんだね。それってめちゃくちゃいい加減な理由じゃん。他の命はよくて、息子の命は許せないって、結果上流階級のお遊びじゃん。人を殺すことが紳士なのか...