日本の予告が"イタイ"…
『マイ・プレシャス・リスト』(Carrie Piggy)
邦題が洋っぽいけど、ただのカタカナ邦題だった。Movix系の映画館で夏あたりからずっと宣伝していたのでかなり楽しみにしていたが、正直微妙だった。
このギャップが生まれたのも日本版の宣伝が主人公を所謂"イタイ女子"という扱いで宣伝していたからだ。しかし映画の内容は全くそんなことなく(てかアメリカで女子に向かってイタイなんていう奴がいたらそくアウトだ)、女の子の成長物語だ。そもそもハーバード大学を卒業した彼女に対して"イタイ"とは何なのか。何をしたらイタくないのか。論文にして提出していただきたい。その際は主人公のキャリーと一緒に批評するので。あと"コミュ力ゼロのダメ女"っていうの宣伝文句もクソだと思う。映画を観れば分かるけど、彼女は全くコミュ力ゼロじゃないし、行きつけの店員さんと気軽に会話してるし。これでコミュ力がゼロだったら、日本人なんて全員コミュ力ゼロだよ。特に店員さんへの態度なんてクソじゃないか、日本人。そのくせ年上には媚びへつらうんだから(経験者は語る…)。
話が逸れたけど、主人公はその飛びぬけた学力から飛び級してるんだけど、そのせいで周りとなじめないんだけど、それは当たり前だと思う。しかしキャリーは大変ユーモアがあって言葉選びなんて最高に笑えるし魅力的な主人公だ。それに比例するかのように仕事先の同僚も魅力的な人物だ。特にハーバード大学卒だと分かると、「何か賢いこといって」って」セリフは笑えた。
カウンセラーから渡されたリストを忠実にこなしていくうちに、キャリー自身の周りにいる男性がいかにダメダメかが分かるんだけど、そのくせに最後は父親に助けてもらうんだけど、そこは友人と一緒にしてほしかったなと思う。
余談だけど、キャリーにリストを渡すカウンセラーの先生だけど、他の生徒と恋愛関係に落ちるのってカウンセラーの専門家としてどうなの?
監督は女性監督のSusan Johnson。