『ハンガー・ゲーム0』 (The Hunger Games: The Ballad of Songbirds & Snakes) [2023年アメリカ]
『ハンガー・ゲーム』の前日譚。反乱を起こした12の地区を戒めるため、毎年各地区から1人ずつ選ばれた少年少女が最後の1人になるまで殺し合う「ハンガー・ゲーム」。記念すべき第10回の新しい試みとして、贄の教育係に任命された18歳のスノーは、貧しい境遇から抜け出すべく優勝を目指す。しかし彼が担当することになったのは、最も弱い第12地区出身で“歌”を唯一の武器とする少女ルーシーだった。監督はフランシス・ローレンス。出演はトム・ブライス(コリオレーナス・スノー)、レイチェル・ゼグラー(ルーシー)、ピーター・ディンクレイジ(キャスカ)、ヴィオラ・デイビス(ヴォラムニア)ほか。
『ハンガー・ゲーム』シリーズを観たことがない人間の簡単な感想。当シリーズを全く知らない一見さんは完全にお断りな印象を受ける。初見でなんとなくハンガー・ゲームを知ってる人間からしたら、本作のピークは前半の生き残りをかけたゲームのシーンだけである。それも早々に終わってしまい、映画の後半はスノーとルーシーの恋の行方やスノーがいかにして成り上がったのかみたいな話を地味な感じで進めていくのでハッキリ言って退屈だった。シリーズのファンは面白いと感じるのかも知れないが、当シリーズ完全初見の私には退屈だった。しかもやたらまったりとした演出で上映時間も長くて…
それでもルーシーの歌で戦うヒロイン像はディズニープリンセスをアップデートした感じで面白いし、キャスカがスノーに図られるのもGoTファンからしたらスノウに騙されるティリオンみたいな見方が出来て面白い。