@GB19940919’s diary

GB(https://twitter.com/GB19940919) (twitter→GB19940919)の映画感想雑記です。劇場で観た映画からWOWOWやサブスクで観た映画やドラマの感想です。

午前十時の映画祭13『ショーシャンクの空に 4K』

 

午前十時の映画祭13『ショーシャンクの空に 4K』 (The Shawshank Redemption) [1994年アメリカ]

 

スティーブン・キングの中編「刑務所のリタ・ヘイワース」映画化。長年ショーシャンク刑務所に入っている囚人レッドと無実の罪で収監された元銀行副頭取アンディの友情を軸に、アンディが巻き起こす数々の奇跡が描かれる。監督・脚本はフランク・ダラボン。出演はティム・ロビンス(アンディ)、モーガン・フリーマン(レッド)ほか。

 

 こうやって改めて観ると、本当に不快な描写や少なくて凄く観やすい。それでいてメッセージが簡潔でストーリー展開も良い。『タイタニック』同様に日本の観客に愛されている理由は凄く分かる。「この映画を好き」と言うとニワカ認定されるらしいのだが、全然気にしなくていいだろう。だって単純にこの映画は好き嫌いは置いておいても非常によく出来た映画なのだし。このへんも『タイタニック』と似てるね。

 

 希望を持ち続けることのポジティブさ、刑務所という社会の縮図のような場所を良いところへ変えていこうと努力する精神、才能や努力は人のためにもなるが何よりも自分のことを助けるんだという利他的な考え、本当にみんなが良い思う要素を組み合わせてできた映画だと思う。非常に簡潔で素晴らしい映画なので逆に感想が薄くなってごめんなさい。ちなみに日本で人気ある作品なので本作の日本語版wikipediaページが非常に充実しているのでぜひご覧になってみるといいかも。

 

 ただし観やすさの裏にあるのが人種への鈍さだと思う。この映画では誰も人種の話はしないし、そもそもレッドは『グリーンマイル』のコーフィほどじゃないにしろあまり深彫りされないし、そもそも終身刑になったのも人種が起因してまともに裁判されなかったんじゃないかと思うし、出所後も白人と黒人ではスティグマのレベルに大きな差があるだろう(それゆえのアンディの提案があるのだろうけど)。誰も人種の話をしないから観やすい、歴史に残りやすいという映画文化の気まぐれな一面を表していると言える。